1098S 初めてのオイル交換

2021/11/24

1098S導入後初のオイル交換です。
848EVOで経験済みなのでさして問題はないと思っていましたが・・・(;´Д`)

そろそろオイル交換か?

引取り時走行距離が7,271km、前オーナーが昨年10月車検時にオイル交換をしているようで、交換時の走行距離は7,000kmくらいだと思われます。

ロールアウト後、結構な頻度で乗っておりロングツーリング中に1万キロを超えたあたりから停止時にシフトがNに入りにくくなってきたことと3,000kmを超えたので、オイル交換の準備に取り掛かります。
何のオイルが入っているかもわからず全開走行の頻度が高かった影響かオイルのヘタリが早くシフト操作に異常が出たのではと推測します。

オイル交換の準備

・エンジンオイル
DUCATI 1098Sの指定オイルは、SHELL ADVANCE ULTRA 4T 15W-50848EVOで調子が良かったので同じものを発注します。

SHELL ADVANCEの国内正規品(缶入り)は3,300円 / L以上なので4本で13,000円以上もしますが、ポリ容器タイプの並行輸入品がアミダトレーディングさんで2,178円/L+送料700円で売られていたので3L送料含む7,234円で購入。(前回1本残っていたのをプラスして4Lは必要です。)

ポイントの絡みがあってヤフーショッピングで購入しましたが、実質amazonのほうが安いです。

・フィルター
DUCATI 1098用のフィルターはK&NのKN-153が適合しており、その中でもwebikeではKN-153でもYOSHIMURA K&Nオリジナルステッカー付きがありなぜか付与ポイントも高いので ¥2,420 × 2 = ¥4,840 を購入。(2個買うと送料無料になるので)

最近はKN-153の偽物が出回っているとかいないとかで、ちゃんとしたところで購入することをお勧めします。

やっぱamazon安いです。

・ドレンワッシャー(Cu)
Amazon SODIAL製 20枚で300円程度のバッタもん?を848EVOの時の在庫を使用。(848EVOで実績があるので問題はありません。)

純正がM12(内径)×16(外径)×1.5mm(厚み)
ですが外径は18mmでも使えます。

装着したら外径18mmはこんな感じです。
というわけでサイズが合えば以下のものでも代用は可能です。

発注時のオイル入荷タイミングが悪く1か月ほど納期遅延がありましたがようやく材料が揃いました。

・作業方法
848EVOのDUCATI WORKSHOP MANUALに記載の締め付けトルクにて運用。

Oil drain plug M12x1.5 : 20Nm ±10%
Oil cartridge M16x1.5 : 11Nm ±10%
オイル容量:3.4L
(1098 DUCATI WORKSHOP MANUAL記載情報)

英語が読めないのでよくわかりませんがフィルター交換時の容量だと理解しています。
実際は現物のオイルレベルゲージにて調整していきます。

・脱着工具
①外装 : HEX 3mm
②オイルドレンプラグ : HEX 5mm
③フィルター : 専用レンチがいるのですがなぜかK&Nフィルターがついていたので17mmメガネ
④ドレン&フィルター:トルクレンチ  samuriding 1/4" 6.35mm 2-24Nm 9.5mm SIG-T103/-OA-UUPZ-IDAH@3,851円

オイル交換

現状のオイルレベルは点検窓2/5くらいでlower気味。茶色く結構汚れています。

ちなみにオイル交換のタイミングは走行後しばらく経ってからオイル温度が下がった状態で実施します。
どちらがいいかはお好みでいいかと・・・。

①外装を外す
純正サイドスタンドで立てた状態だとオイルレベルゲージが正しい表示にならないこととアンダーカウル下のスペース確保が厳しいのでレーシングスタンドで立てることを推奨します。

AGはJ Trip(ジェイトリップ)製を使用しています。車体前後の水平を保つのは難しいかもしれませんが横方向にはまっすぐになるので作業がしやすいのではないかと思います。

フロントスタンド
【JT-1132RD】 ユニバーサルフォークスタンド本体
【JT-1043A】 キャリパーステー受け(R/Lセット)

・リアスタンド
【JT-136RD】 片持ちローラースタンド
【JT-135J】 片持ちシャフト(ドゥカティφ41←後期仕様)

スタンドのイニシャルコストは高いですが整備性が向上するのとリセールできるので買って損はないと思います。
バイクをスタンドアップしたらカッコよく見えてアガります故w

今回はオイル交換なので右サイドカウルとアンダーだけを外しました。

1098のボルトはすべてHEX 3mm
ちなみに848evo(1098系後期型)はHEX 3mm・4mmの複合です。
※フロントフォーク横のプラのボタンピン?左右各2個はお忘れなく・・・

②オイルドレンプラグを外す
場所は写真のように腹下のストレーナー横にあります。

先にオイルパックもしくはコンテナを腹下に敷いてからHEX 5mmで緩めます。
AGの場合は廃油処理環境が整っているのでコンテナを使用します。(工場なんで油は捨て放題なだけですがw)

今回も意外と硬めに締まっており、パキっと音がなって緩みドレンを抜くと一気にオイルが出てきます。かなり汚れていました。

純正ドレンボルトの磁石に鉄粉が吸着されていたが、まぁこんなもんでしょ。パーツクリーナーを吹いてウエスでふき取ります

③オイルカートリッジを外す。
通常であれば専用工具が必要ですがK&Nフィルターが装着されていたため
17mmのソケットで外します。取り外す直前にオイルがダラーっと垂れてくるので、あとでパーツクリーナーで掃除します。

今回は15分ほど放置しました。

車体を振ってもさほどオイルが出てこないので次工程に・・・

④オイルドレンプラグを締め付ける。
鉄粉&オイルを除去してから、装着されていたドレンワッシャーを抜きますが、変形して抜けないのでニッパでカットして除去してから新しい銅ワッシャーを入れます。

ドレンボルト穴のオイルをふき取ってから
5mmHEX装着のトルクレンチを使用してオイルドレンプラグを20Nmで締める。トルクレンチが設定トルクでコキッと首折れすれば完了です。

⑤オイルカートリッジの装着オイルカートリッジ内にオイルが入っていないとエンジン始動時に一瞬オイルチェックランプが点灯する = オイルがない状態になることを防止するためにオイル充填が必要です。(受け売りですがw)

予めオイルカートリッジ内に新しいオイルを充填させます。今回は元箱にセットしコケないようにしてからオイルを充填しますがやっぱりこぼれましたw

ゴムシールにもオイルを塗ってから手回しでオイルカートリッジを仮止めします。(少々斜めにマウントされているので手でやりましょう)

オイルが少々こぼれますが気にしないw

17mmソケット装着のトルクレンチで11Nmで締める。K&N フィルターは17mmソケットで回せるので特殊工具要らずで助かります。

バッテリーブラケットの遮熱版に断熱シート加工の跡が見えますwレギュレーター保護のためです。

これで準備は完了です。

⑥オイル注入
1098Sのオイル総量は3.4Lなので最初に3Lを注油口からオイルジョッキで注ぎ入れます。この時レベルゲージは表示窓に見るか見えないかくらいです。

さらに250ccオイルを継ぎ足して確認すると油面がlowerレベルまで上がりました。

⑦エンジン始動
エンジンをかけてオイルを回してレベルの変化を見ます。
エンジンをかけたらオイルレベルが下がります。
エンジンは10秒ほど回せばレベルが落ち着きます。
(近隣への配慮も含めて短時間で済ませます(;´Д`)

⑧オイルレベルの微調整
エンジン始動で下がったオイルレベルを150ccプラスし規定の3.4Lでlowerより少し上で完了。前回848EVOでやや多すぎたため今回は少なめでセットしました。
後に確認して足りないようであれば足せばよいので・・・・

下回りのオイルを脱脂してから外装を組み付けて完了です。

2020/10/? ODO:7,000km?
オイル不明 + KN-153フィルター交換)

2021/9/13 ODO:11,027km
(SHELL ADVANCE ULTRA 4T 15W-50 3.4LKN-153フィルター交換)ざっくり4,000km以上も走行していました(´Д`;)
そりゃシフトに影響でますよね・・・

走行後のオイル量確認

オイル交換してから数日後にピットから出し20kmほど走行してからオイルレベルを確認しました。
バイクをざっくりとですがまっすぐにした程度なので正確ではありませんが、表示窓がMAXラインを超えて全部埋まりそうな勢いでした
(;´Д`)

バイク屋さんにチラッと見てもらったら、ちょっと多めですがまぁ問題ないでしょうという見解。

オイルは1日かけて壁面のオイルが下がってくるので油面が上がるとのこと。

今回は夕方にオイルを15分程度抜いてからオイルを入れ替えたので最後まで古いオイルを出し切っていなかった可能性があることとメーカー推奨のフィルター交換込みで3.4Lは多すぎたと思われます。
次回からは3.25Lくらいで様子見です。

ちなみに次はフィルター交換ナシのオイル交換なので3.0Lくらいなのかな?なんて思っています。

シフトの入り易さ

オイル交換後、シフトは少々入りやすくなりました。
停止時のNへの入りも若干改善されましたがクラッチレバーを握りきらないと入りにくいです。
ちょっと前まで停止前にNに入れる癖をつけたので支障はありませんが・・・。

というわけで
オイルがヘタるとシフトが入り辛くなる ← 正解
停止前にシフトをNに入れると簡単に入る ← 得策
停止時にアクセルあおってNに入れる ← 暫定対策

プレッシャープレートとバネを替えてから入り辛くなったような・・・

それと因果関係があるかは判りませんが最近発進時にクラッチジャダーが出なくなったような気がします。
AGのクラッチミートのスキルが上がったのか? ・・・知らんけどw

後日、ピットインして数日経過した後にオイルレベルを見たら、4/5ほどで上限いっぱいくらいまでレベルが落ちていました。

オイル漏れたの?食ったの?
わからなくなってきましたw

-DUCATI 1098S, GEAR, repair & maintenance