ZX-12R B型用 マルチポジションステップの取付け+シート交換

2025/09/02

ZX-12R(A1)のメンテナンスメニュー ⑨マルチポジションステップの取付け+シート交換です。
スパルタツーで発覚した膝窮屈問題(AGにとっては正座なみ(;´Д`A ```)の対策として取り急ぎ導入したパーツです。
これが駄目ならシートのアンコ盛りをやるしかないです・・・。

 

A1メンテナンスメニュー

①ジェネレーターカバーの交換(転倒割れ対策)
②ステムベアリングのグリスアップ
③ヘッドカバーのガスケット+ボルトガスケットの入れ替え(オイル漏れ対策)
④プラグ+ガスケット交換
⑤足回りの取付け
⑥ブレーキラインの取付けとエア抜き
⑦オイル+エレメント交換+クーラント液交換
⑧ELメーターパネル装着
⑨マルチポジションステップの取付け+シート交換
⑩シフトインジケータ+αの取付け

茶色:作業終了 青色:今回の作業

国産ツアラーやメガスポーツ系のバイクであればステップ位置が低すぎてフルバンク時にステップを擦る問題があるためにバックステップでステップ位置を後上方に変更するのが王道ですがZX-12Rは違います。
純正のステップ位置がまぁまぁ上がっていて前方にあり、さらにシート高が高めで足つきがよくなかったりします。

当時、車両特性を把握できていなかったAGも多分に漏れずカスタム王道のバックステップとプリロードをガン締めしてシート高が上がった分の足つき向上のためにCOZYシートを入れていました。

結果、より正座化を推進したわけです。←アホですAG

鈍感なAGは「なんだかステップ位置が高いなぁ~」と思いながらも1日500km程度峠やら高速道路などで走った結果、膝を痛めてしまったのです。
この歳で膝をやってしまうと治りが遅いどころが膝痛と一生付き合う羽目になるかもしれません(T_T)

その点、DUCATI 1098の純正はシート高が高く、ステップ(社外バックステップ)で上後方になっても膝は窮屈にはならない状態。
という絶妙なポジションなのでDUCATIは大柄なAGの体系に合ったレイアウトだったことに乗り比べて気付きました。

というわけでA1に乗り換えついでに純正ゴム巻きステップの位置から少しでも下がらないかということで以下の商品を購入しました。

LK8-11SVB アウトレット特価 LK8-11SV アルミ フロント マルチステップ 銀 ZX-12R ZXT20B '02~2006y (ヤフオク)OUTLET(ちょいキズ)で送料込み2,980円で買えました!

通常であれば安価なバックステップの代用としてステップ位置をバックアップするのでしょうがAGはバックダウンし足窮屈問題を解消したいと思いますwww

ちなみに一つ気になることがあります。

ZX-12R ZXT20B '02~2006y

この手の商品B型専用でA型が設定ナシなんですぅ。・゜・(ノД`)・゜・。。

でも買いました。 何とかなるでしょ(*´Д`)
早速A1に取り付けられないのか検証してみます。

B1への取付け

問題ありませんでした (^^)v

A1への取付け

問題ありませんでした・・・終了!(゜Д゜)アレ?

何の苦もなく取り付けられたのが腑に落ちません。
何度も試しましたがすんなりつくんです。

A1(本機)に装着できた理由

このA1、BEETのバックステップがデフォルトで装着された車両だったので純正ステップが存在しないのです。
なのでAGのB1にBEETのバックステップを譲り受けた際に立花くんがA1用にネットで純正ステップを購入し取り付けた経緯があります。
もしかしたらB型用のステップなのかもしれないのでA型にも装着できるとは断言できませんでした。

なので取付け検証に至っては正真正銘のA1純正ステップに取付けてみないとわからないというのが結論です。

ちなみにいじくりまわしてた時に謎のプレートの使い方が解りました。
ステップジョイント部の跳ね上げバネの本体側へ穴への差し込み時にプレートを挟むとステップ角度が上向きになるようです。A1へは1枚挟む方がまっすぐになります。 たぶんB型も同じかと

シートからステップまでの距離比較

シートを外した状態でガソリンタンクのカエリ部分から測定すると以下の結果がでました。

タンク⇔ステップ

① BEETステップ : 400mm
② STDステップ : 420mm

 

③ マルチPステップ : 435mm

タンク⇔ステップの差異MAXは35mm

 

シート高さ(中央厚み)

COZYシート : 90mm
STDシート : 100mm

差異は約10mm
※シート部高さは中央部分で測定(シート硬さは考慮しない)

タンク⇔ステップに上記差異を加算(COZY:0mm STD:+10mm)

 

結 果

① BEETステップ × COZYシート : 400mm
② STDステップ × STDシート : 430mm
③ マルチPステップ × STDシート : 445mm

※ステップからシートトップまでの実測値とは異なり、上記数値は参考値しています。

①③最大で45mmのクリアランスが確保できました。

まだ試走していませんが跨ってみた感覚ではクリアランス増により膝の窮屈度が軽減できたと思われます。

マルチPステップのおすすめ度

以下の条件が飲める人にオススメです。

①ステップが可倒すること。(ステップベースが純正なので)
②ステップ可倒部より外側に足を置くこと。(外側に約20mm)
③純正に変なステップ付けました感が出ることwww

修正点

純正ステップの可倒部だけ外に出ているのでバーがSTDより長くなるのでその分はカットしないといけないかも。それとドカのフレームキャップみたいなキャップが必要です。←いらない人は要らないかもね。
応急とはいえステップはええ感じのコスパで収まりました。

 

インプレ

マルチPステップ×STDシートの組合せで車検上りで自宅までの走行でしたが、膝の窮屈さからは解放されました。
目的は達成されたかに見えましたが、ここでマルチPステップの大きな落とし穴が発覚しました。

 

ステップの足を置く位置が外側になる。

純正ステップの可倒部分を中心に8方向に15mm可変するステップ機構ですが、AGのようにステップをバックダウン位置(斜め下)に変更するとステップ自体は斜め下後ろになりますがステップ根元の可倒部分はそのままなので足を乗せるのは可倒部分より外側のステップ部となり上、並列4気筒特有の分厚いタンクの影響で外側に足首が開いてしまいます。
その状態からシフトペダルとブレーキペダルは純正位置(内側)あるため外向きの足首を内向きにして操作しないとシフトやブレーキ操作ができません。

実際スカ食らいます(;゜Д゜)

ポジションが楽でもシフトやブレーキ操作は意識して内側に向けないと届かず作動しないってわけです。
なので純正相当の高さに上げてから可倒部分を土踏まずでかわすといけるかもしれません・・・・ダメでした(;´Д`A ```

スカ食らうわ足首内側にして強引にシフト操作するので膝が悲鳴を上げています。

結局マルチステップはバックアップ推奨なんです!

(バックダウンは無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄(´Д`;)

次のステップとして

社外のバックステップキット+バックダウンプレートを自作してアンコ盛り盛りにしようか考え中です。
BEETはニハチューなのでBabyfaceあたりで検討していきます。

バイクステップのポジショニングは奥が深いです。

-GEAR, Kawasaki ZX-12R, repair & maintenance