1098S メンテナンス&大改修 2024 part3 テルミニョーニフルエキゾーストマフラーの取付け&ECUの換装

2024/11/08

1098Sメンテナンス&大改修 2024 part3はDPテルミニョーニ フルエキゾーストマフラーの取付け&ECUの換装です。

以前の購入しただけインプレコチラ↓

1098S テルミニョーニ フルエキゾーストを購入しただけインプレッション

さて、すんなりつくのか・・・?

テルミニョーニ フルエキゾーストマフラー

換装するマフラーキットは

DUCATI Performance TERMIGNONI full exhaust muffler(前期型) × 専用ECU(96518507B)
構成としては

・TERMIGNONI φ70フルエキゾースト
(専用カーボンヒートガード付)
・サイレンサー(前期型)
※付属のdbキラーは今回付けないwww
・ハイフローフィルター(K&Nにしました。)
K&N リプレイスメントフィルター DU-1007
・φ70フルエキゾースト用ECU(純正MAP書換え仕様)
・フルエキの予め不足している部品

集合部のパイプ同士をつなげるボルトとフルエキ装着で不都合が予測されるパーツを何点か入手。

 

DPφ70 テルミニョーニ フルエキの取付け

バーチカル側(リアバンク)パイプの取付け

純正と比較(上STD・下DPφ70)

これだけで太さが伝わります(;゚Д゚)

① スタッドボルトにスレッドコンパウンドを塗布

して焼き付き防止処置を施します。スレッドコンパウンドにはが配合されているので茶色です。
でも最初にチューブから押し出すと黄色いのが出ますがフェイクですw(保存料?)
キャリパーを止めるボルトなど焼き付きそうな場所に塗ると取り外しが楽です。

② バーチカル側(リアバンク)パイプの取付け

パイプをスタッドボルトに差し込んでからナットを締めこんでいきますがエキパイ径がさらに太くなっているので工具が入り辛くなっています(´Д`;)

難所の手前側はやっぱりスパナでちまちまと回していきます。(アングルスパナも併用)写真撮ってない(;´Д`)

上側と
左側はソケットで回せます。
しかし、作業時間は飛躍的に短くなりました。

ガスケットは再使用しても問題ないとのバイク屋さんのアドバイスでナットは純正の銅ナットがいいそうなのでそのまま使用します。純正取り外し時にかなりこねくり回しましたせいで一部ナメかけたので交換したかったのですが用意していなかったので、取付け位置を変えて再使用します。(次回車検時に交換するかな?)

エキパイ集合部の取付け

① バーチカル側(リアバンク)パイプとエキパイ集合部をマフラースプリングでとめる


 

② エキパイ集合部の取付け

バーチカル側パイプを差し込んでからフレームへの取付けボルトと集合部のパイプ同士を止めているボルトを仮止めして保持あとで辻褄を合わすので仮止め状態でやめときます。
DPフルエキは排気バルブユニットがないので楽ちんです。

比較

STD↓

DPφ70↓
各パイプが太いです。
リアタイヤとのクリアランスがかなり狭くなっていました(゚Д゚;)

サイレンサー手前の二股パイプの取付け

① 集合部に二股パイプを差し込んでからマフラースプリングを取り付けます。

純正と違い排気バルブユニットがないので集合部と二股パイプは別体です。

何度も言いますが、スプリングフックは必須といっても過言ではありません。
ラジペンでやっていた頃と比べ、作業時間の短縮と安全性が高いので買って損はありません。
TONE テンションスプリングフック TSH-165
TONEはフック先端に角度が付いているので使い勝手がいいです。

ホリゾンタル側(フロントバンク)パイプの取付け

① スタッドボルトにワコーズ スレッドコンパウンドを塗布

焼き付き防止処置です。

② ホリゾンタルパイプ側パイプの取付け


エキパイ集合部にホリゾンタルパイプを差し込んでからスタッドボルトにパイプをハメてからナットを締めこんでいきます。

上側のナットの取り外し時差込み角3/8のラチェットを使っても大して苦労しませんでしたが、取り付け時パイプ径が太くなっているので差込み角1/4のエクステやユニバーサルジョイントの組合せを駆使してなんとか締めることができました(;´Д`)

アングルスパナの購入時にソケット差込み角1/4シリーズのエクステンションとユニバーサルジョイントそして10mmソケットを買って正解でした。差込み角3/8シリーズは太いのでオイルクーラーをずらす等してクリアランスを確保する必要があるかもしれません。
転ばぬ先の杖、AG久々に予想的中ですwww

下2個のナットはアングルスパナで本締めです。トルクは知りませんw 測定できません(;´Д`)
※ガスケットは再使用。

③ ホリゾンタル側パイプ→集合部にスプリング

ホリゾンタル側(フロントバンク)パイプとエキパイ集合部をマフラースプリングでとめます。

サイレンサーの取付け

純正と比較してだいぶショートになってます。

サイレンサーバンドをそれぞれ真ん中に通してからサイレンサーをエキパイにグリグリして差し込みます。
サイレンサー同士を結合しているボルトを装着(仮止め)してサイレンサーバンドをボルトで固定(仮止め)
サイレンサーの取り付けが完了したら3か所を本締めしてマフラースプリングを取り付けます。

おおぅ(*´Д`)

カーボンマフラーヒートガードの取付け

2本のボルトでとめるだけ。

最後にフレームへの取付けボルトとパイプ同士を止めているボルトを本締めして本来はこれで完了ですがそうはいきません!

せっかく付けたカーボンマフラーヒートガードを外します(;´Д`A ```

辻褄合わせ

パイプ径が最大で約φ60→70になったことでいろいろと不具合が発生します。

① バーチカル側(リアバンク)パイプとシートフレーム取付け部への干渉

パイプの通り道をいろいろとみているとシートフレーム取付け部の角とバーチカル側パイプが点当たりですがガッツリとくっついてこのままではパイプが凹むか穴が空いてしまいます。。。(´Д`;)

なのでフレームへの取付けボルトとパイプ同士を止めているボルトを緩めて引っ張ったり押したりしてなんとかクリアランスを設けます。 パワー( `Д´)!!!!!
結果目視で2mmほどのクリアランスを確保。

この辺が限界でした・・・(''Д'')

② パイプ集合部にバックステップのステップ裏ナットとブレーキペダルロッドの固定キャップボルトとヒールガードの干渉

干渉しまくりです(;´Д`A ```

・前オーナーがガレージに駐車中に台風でコケたらしく、右ステップを突いてフレームのステップ取付け部が車体側に入っている
(上から見て-10°程度傾き)

・先人の知恵からパイプ径が大きくなってステップが干渉する

という2つの問題からステップの取り付け位置を外側に出す方法で回避するというもので、予めバックステップ用に

・アルミM8用×10mm スペーサー
ステップ左右で4個必要

・SUS M8×25mmキャップボルト(ノーマルより10mmロング)
ステップ左右で4本必要。
(ネットは単価が高いのでホームセンターにてバラで購入。)

そして、ブレーキペダルロッドがバックステップを外側に10mm出ると斜めになるので

・アルミM6用×10mmスペーサー

SUS M6×35mmキャップボルト(ノーマルより10mmロング)
写真なし(;´Д`)

を準備し取付けしました。↑ステップ付け根にスペーサーを付ける。

↑ブレーキロッドが斜めになるので

↑スペーサーを入れたら

↑まっすぐになりました。

バックステップのヒールガードについてはカーボンマフラーヒートガードにめり込むほど干渉しているのでヒールガード自体の修正が必要です。

というわけでヒールガードを外していきますが意外に硬く締まっており六角穴付きボタンボルトをナメさせてしまいました(;゜Д゜)
仕方がないのでバックステップユニットを外して工具場で逆タップをぶち込んで強引に外して、違うボルトを付けて長さを調整して切り落とし。
やっぱネジロック剤塗ってました(;´Д`A ```

ヒールガード本体を叩きまわしてひん曲げてきました(´Д`;)ヒールガード根元が白化(;´Д`)
かなり反らせてしまった(;゚Д゚)

でも干渉するんです。・゜・(ノД`)・゜・。

 

奥の手

これ以上スペーサーで誤魔化すことができないので必殺技を繰り出しますwww

バールでフレーム修正!

素人がやってはいけない領域ですが、やっちまいます!

ステップ取付け部2か所をバックステップのベースでアーチを作ったところにフレーム部を支点にバールで修正します。

ウエスを挟んでじわじわと力を加えます。
ギリギリと音を立てながらステップ取付け部が曲がっていきます。
ちょっと修正できました。
でもフレームの支点の塗装が剥がれていました(T_T)

感覚ですが
後方に10°のズレから3°ズレくらいまで修正できました。

施術前
施術後
↑何度撮っても同じ画角にならない(;´Д`)

過去の経験から追い込むと大惨事になるのでこんなもんでやめときます。

これですべての箇所の干渉を回避することができました。

上から

後ろから

下から

あとは左側も同じように10mm外側に出すべくスペーサー&ロングボルトを入れて左右均等に外側に出して終了です。

↓ステップにスペーサーin

↓ロッドが斜めに

↓ロッドにスペーサーin

↓ロッドが平行に!


左右均等とはいえ左右に10mm外にステップを出したわけですが、スリムボディがウリのDUCATIにそんなことしていいのか?

ECUの換装

これはバッテリー下のボルトを2個外して入れ替えるだけで完了。


余談ですが
↓ジェネレータからのカプラーが油で焦げています(;゚Д゚)

↓レギュレータ側のカプラーが焼けてます(;゚Д゚)
そろそろ限界か?

やはり毛細管現象には勝てないのか?
配線伸ばしまくって反対側にレギュレーターをマウントして油が回るのを遅延させるのが良く策なのか?

否!

しかし現時点で対策はない(;´Д`)

 

熱対策

DPのフルエキを入れることによりパイプ径が全域にわたって太くなることよりアンダーカウルへの熱影響が懸念されるため耐熱テープを貼り付けました。

裏返すと左アンダーカウルだけ焼けてます。

よく見るとステッカー表面に気泡ができてます(;´Д`)

シルバー テープ 車 断熱 耐熱 テープ 遮熱材 断熱材 遮熱 シート 5cm×5m
とにかく焼け部分を中心に重ね貼りしていきます。



中心部は3層くらいにして4.5mほど消費したので

3層で1,350℃まで耐えられるのでは?

しょうもない冗談はさておき・・・
作業は前後しますがたしかにパイプ径が太いです。

装着

ん?

干渉してねーか?

底から
後ろから中身

当たっとるやんけ(゚Д゚)ノ

おそらくパイプ断面が直接カウルに干渉するのを抑制している突起のようです。
そういや純正はゴムついてました。
まいっか(;´Д`A ```

シブイ

出来上がりっと・・・

見た目

最後のカウル付きの写真です(;´Д`)


サイレンサーは後期型のスラッシュエンドもよかったのですが前期型のまっすぐのもいい感じです。
パイプは全体的に太くなってて武骨でいい感じです。

エンジン点火!

キーONで、液晶メーターに「SBK 1098 RACING EVO」のメッセージが流れます。

・セルを回してみる。

スリップオンより重低音が増したような気がしますが、音量は計っていません。

これでDPフルエキ×専用ECU(96518507B相当)への換装が終了しました。

効果があるといいな。
早速試走といきたいところですがこれで大改修が終わったわけではありません。

次は大仕事前の小休止として細々としたメンテナンスをします。

-Accident & Malfunction, DUCATI 1098S, GEAR, repair & maintenance