CRF250L<S> サイドスタンドが短すぎる件を調査&解決

2025/08/01

先日のCRF250L<S>での転倒ですが、原因はバイクの構造にあると結論付けて早急に改善を実施します。
断っておきますがAGによるヒューマンエラー説は強く否定しておきます(*´Д`)

 

そもそも

CRF250L<S>(MD47)は足が長いのに無印のLD(ローダウン)と共通のスタンドを使用しています。←たぶん
ということは足の長さのわりにサイドスタンドが短いので車体の傾きが余計についてしまいます。
LDに合わせたスタンド長さ設定するメーカーは、なんだかなぁって思うんです・・・。

この角度、異常じゃないですか?

なので毎日のことですが駐車状態から車体がまぁまぁ斜めっているので左ステップに左足を乗せてから、跨いで右ステップに右足を乗せる際にバランスを崩して左側にコケそうになるんです。
この事象は初期型のMD38では発生しませんでした。

本事象はCRF250L<S>ユーザーでステップに乗って乗車する方は頷いているはずです!!
(*・ω・)(*-ω-)(*・ω・)(*-ω-)ウンウン♪

対策は2つ

①車高を下げる(ローダウンリンク?)
②スタンド長さを長くする

の2択になりますが、現実問題②1択でしょう、そうでないと何のために<S>を買ったのかわからなくなりますw

スタンド長さの変更方法は以下

①HONDA純正では設定がない?(ラリー純正スタンドはちょい長らしい←知らんけどw)
②スタンドをカットして別のスタンドを溶接して延長する。
③長さ調整ができるスタンドに交換(社外品)
④サイドスタンドのゲタを魔改造して厚底にする。

検討した結果
①②はお金も手間もかかるので却下。
③のアジャスタブルなスタンドはアルミ材を使用している例が多く、ステップに足を乗せて乗降する使い方では耐荷重性に対して懐疑的である。(曲がるか根元から折れる可能性が高いので却下)
今回は失敗しても元に戻せる④で進めます。

そんなこともあろうかと事前に以下のものを買って準備していました。

サイドスタンド エクステンションパッドぉ~

↑ドラえもんっぽく心の中で叫んでみる。
Amazonだと多分コレが同一です。
ALiなら1/6程度の価格なんですけど

しかし、エクステンションパッドだけでは3mmアップにしかならないので、上げ底部材を探してみます。
そういえばアルミプロファイル材(t=30mm)の端材があったのでエクステパッドに加工してくっつけてみます。

厚みの是非を検証すべく、とりあえず2ヵ所でボルト止めできれば問題ないと考え、CRFのロゴ部分にかぶりながらもエクステンションパッドφ6㎜穴を適当に空けてみました。



(ちなみに今回はホント適当です)

検証その① 上げ底総厚33mm

エクステパッド底厚3mm+アルミプロファイル材厚30mmの総厚33mm厚底でいってみます。
取付けは簡単、エクステパッドをスタンド足に取り付けてからアルミプロファイル材を2本のキャップボルトで留めるだけ!
※車体をまっすぐに保持するか壁に立てかけないと取付けは難しいでしょう。

・結果:大失敗!

さすがに33mmは分厚すぎました。←当初50mmでも足りないと思っていたのにwww

角度を比較

↓ノーマル

↓33mm
車体が立ちすぎて風が吹いたら右側にコケそう(;゜Д゜)

まず乗車姿勢からスタンドを降ろすことすらできませんでした。
↑降ろす途中でゴリってアルミプロファイル材が地面にぶち当たります(;´Д`)

↑仕方ないので車体を右側に傾けてから無理やりスタンドを降ろし、ステップ立ちしたら斜めになる角度が立ちすぎていて右側に倒れそうですwww

↑底面が角しか設置してないし(;゚Д゚)

これはヤバい! やり過ぎた!

検証その② 上げ底総厚23mm

総厚33mmが分厚すぎたのでアルミプロファイル材の厚みを1/3(10mm)カットしました!
↓33mm

↓23mm

・結果:惜しい!

23mmにすると乗車姿勢からスタンドを降ろすことができます (^^)v。

角度を比較

↓33mm

↓23mm
程よい傾きで安心感ありです。

車両に跨りスタンドを降ろしてステップ立ちしたら、サスが沈んだ分だけ車体が起きるために右側に倒れそうになります。
なので左側に荷重をかけてからステップ立ちすると安全に降車できます。←それ安全か?(;゜Д゜)

AGが降車しスタンドを降ろすとアルミプロファイル材手前(車体側)のみが接地するだけで全面が接地していません。
↑これは惜しい! もう一声!

 

検証その③ 上げ底厚み18~23mm(スラッシュカット)

23mm検証時のアルミプロファイル材(20mm)の手前の角のみが接地するだけで全面が接地しないことから単に厚みを均等に減らすのではなくアルミプロファイル材の手前の厚みを約20から15mmに削り斜めに立ち上げ先端厚み20mmでエンドにすることでスタンド足の全面が接地するのではないかと考え加工してみました。
(構想はいいんですが加工スキルが大したことないので思うようにいかないかも(´Д`;))

結果:成功!

検証その②の23mmフラットより車体は若干傾きますが、厚底ナシより乗降時の安心感が向上しました。
またスタンドと地面の接地面積がアルミプロファイル材を15→20mm斜めカットにすることで純正スタンド以上に接地面積が向上しています。

角度を比較

↓23mm

↓18~23mm(スラッシュカット)
結局のところ検証その③の厚み18から23mmのスラッシュカットがスタンドの接地面が増幅し乗降時のバランスもまずまずという結果になりました。

これで乗降が安全に行えます。

しかしながら全てのCRF250L<S>の個体に有効かと言えばそうではないと考えます。
あくまでAGのヘヴィーウエイトと2.3万km走行=まぁまぁヘタった足回りに有効だったというわけです。なので例えばリアサスをハードなものに変更しただけで傾きは増えますし・・・。
それと条件としてオンロードでのコンクリート地面にスタンドを降ろす前提の検証ですので、厚さ調整は必要かと思います。
オンロードで運用されている方は試してみてもいいかもしれません。

ローコストで元に戻せるのがAGのモットーですからwww

カスタム費用:約500円

アルミプロファイル材やボルト類はタダだったのでwwww
これで問題は払拭できたのでハンドル周りのアップグレードと参りたいところです。

-GEAR, HONDA CRF250L, repair & maintenance