848EVO ユーザー車検準備 2020

2020/08/23

気が付けばもう車検満了月。
今回2回目のユーザー車検につき、だいたいやることは解っているので、車輛を車検対応仕様にしていきます。
まずは車検の予約から

車検の予約

どこの車検場で車検を受けるか?
AGは大阪在住なのですが混雑が予想されることと厳しそう?なので比較的空いていそうな奈良に決定。
(車検証の基本情報を変更する以外は、どこの都道府県で受検してもOKです。)
車検(継続検査)を受けるには予約が必要で、事前に「自動車技術総合機構」にアカウント登録して車検予約を行う必要があります。(車検場に直接電話はNGなようです)

・自動車技術総合機構
https://www.yoyaku.naltec.go.jp/pc/reservationTop.do

ログイン後、どの都道府県のどの試験場で受けるかを選択すると、2週間先の予約状況が確認できるので × になっていないところの午前午後のいずれかを選択し下記情報①②③を入力して予約が完了。
(奈良運輸支局は4ラウンドありますがコロナの影響で今は2ラウントしかありません。)

①登録番号または車両番号
②原動機型式
③車台番号
すんなり予約が完了。
予約が完了したら、間もなく登録したメールアドレスに予約完了メールが来ます。

予約完了メールの抜粋

■予約状況
予約状況:本予約

■予約内容
予約番号:〇〇〇〇-〇〇〇〇〇〇-〇〇〇〇
検査場名:〇〇運輸支局
検査日:  2020/X/XX
ラウンド:2-1
受付時間:10:00~11:30
検査時間:10:30~12:00
検査種別:継続検査

登録番号または車両番号:〇〇〇 〇 〇〇〇〇
原動機型式:〇〇〇〇〇〇〇〇〇

車台番号:〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇


これが予約表となります。 車検予約日の前日にも確認のメールが入ります。
たしか2重予約はNGでキャンセルは前日まで、再検査予約は午前なら8時まで、午後からなら12時までで予約はネット(PC・スマホ)でしかできないようです。

続いて車輛の整備・・・

848EVOを車検対応仕様に

AGの車輛の場合は車検対応にするには、
1.サイレンサー
2.ECU
3.タンデムステップ
4.タンデムシート
5.スクリーンモール
の交換または取り付けが必要となり、車検での確認事項に対する点検も事前に行います。

1.サイレンサーの交換(騒音測定対応)

①サイレンサー接合部の分離
テルミニョーニサイレンサー(スリップオン)を外すには、車輛後ろから見てデュアルマフラーを接合している中央のボルトを外す。
オーバルヘッドのキャップボルトはレンチのかかりが浅いのでナメないよう注意が必要。
AGの場合は前回車検前の分解でボルト穴をナメさせたので黒染めのSUSキャップボルトに差し替えています。振動と熱が加わる部分につき高トルクで締付けているので、結構硬いです。
最初から普通のキャップボルトに換装する方が安心ですね。

②左右サイレンサーバンドのボルトを外してバンドを外す
50mmくらいのロングヘキサゴンのソケットでないと奥まっていて固いのでアクセスできない。 6mmヘキサゴン

③サイレンサーのパイプ接合部のバネを外す
専用ツールを持っていませんがラジオペンチで十分です。(4か所)

④サイレンサーを引っこ抜く
ぐりぐりと左右に回転させながら抜くとすぐに外れます。純正との比較ですが長さが全然違いますね。

⑤取外した順番からさかのぼって純正マフラーを取り付けテルミニョーニ

純正 長いなぁ

難所はないのですぐに完了。

2.ECU交換(ガス検対応?)

場所は左サイドカウルを外したバッテリートレーの下の奥にあるのがECU

①カウルを外す
車検時に車体下のオイルパン左手にエンジン型式が刻印されており、車検時に確認されることより、予め両サイドカウルとアンダーカウルの取り外しを推奨します。
※ドレンパイプがだら~んとなるのでインシュロックで熱影響の少ない箇所に仮止めが必要です。

②バッテリー下のECU取付ボルトを2本外す
5mmヘキサゴン(エクステ付き)で外します。
※個体差あるかもしれませんがキャップボルト2本止めの内右1本奥にアース線が共締めされているので入れ替え時に忘れないよう注意が必要(なんのアースか解りませんw)

③ECUを外す
取付ボルトを外すとメインハーネスがついたままの状態で手元に移動させてからメインハーネスを2個外す。
L字にラウンドしたカプラーカバーがあり表面のストッパーにマイナスドライバーなどを押し当ててストッパーを解除
レバーを内側に寄せるとテコの原理でカプラーが外れます。

④取外した順番から遡って純正ECUを取り付ける

※完了確認
キーONにして流れるメーター表示が 848EVO DP → 848EVO 表示になっていればECU交換作業は無事完了となります。上記はテルミサイレンサー+ECU装着時

3.タンデムステップ装着@車検証記載通りの二人乗り仕様に変更

ステップは、リアシートを外してシートフレームに左右ボルト2本止めで終了。AGの場合、夏場はこの箇所にVENTURA ベースセットを取り付けるので同時装着が不可となります。

4.タンデムシートへの交換

タンデムシートは鍵を開けて入れ替えるだけ。

5.スクリーンにモールを取付け

社外品のスクリーンは端にエッジが立っていて危険かつ車検アウトになりかねないのでモールを装着。
MRA製は高価なのでオートバックスでU字の車のドア用モール(540円)を購入。3回分ぐらいの長さがありますが再使用可能なのでちょっともったいないです。(1本あたり180円か?w)

オマケ

中華製のメーターフィルムを貼ります。たしか2枚で600円パネルが若干ラウンドしているのでフィルムの端っこが浮きますが、あくまで保護フィルムなのでAGは気にしませんw

ヘッドライトの光軸&光量

2輪車の光軸測定はHi側なのでHiの光軸のみをセッティング。(当日はLo側を紙でマスキングして測定←たぶんやってくれます)
下調べによると、光軸はまぁまぁズレていることが多いそうなので、真っ直ぐそうな壁を用いて測定しました2年前にw。

・光軸の基準
受光側から1mと10mでの差異がないようにするようで合格ラインは左右とも27センチ、上10センチ、下はそのバイクのライトの地上からの距離の20%まで以内に入るかどうか?
なんだそうですがよくわかりません。

検査でNGがでたら、ライン外で調整してリトライするか、2回目もNGなら車検センターに駆け込んで調整してもらう(2,160円←たぶん)かすればいい。リトライは2回までなんだそうな。
というわけで民間の調整屋(郡山車検センター)の場所だけ押さえておいた。

・光量に関して
1098の07・08年式は光量不足でNGとなる可能性が高い
と1098ユーザーで車検された方がブログで綴っておられます。
848は09年式、848EVOは11年式であり光量不足は解消されているとのことなので848は光量不足で落ちることはないと思われる。
前回車検はH11高効率バルブ(ハロゲン)で通っています。
しかしLEDではどうなんだ?というのはわかりません。
年式でいえば1198もOKなのではないのかと思うのですが不明です。
最悪落ちた場合はバッテリ直でリレーをかます方式を採用します。

フォグランプ配線キット HID変換リレー ワイヤーハーネス

交換後に走行した結果

テールレンズから10cmほど長く伸びたSUS製のサイレンサー
走行中は熱過ぎて触れないほどで降車後もカバーが溶けるかもしれないくらいだった。
カーボンサイレンサーではそんなことなかったのに。
しかもノーマルECUは9500rpm以上でレブリミットが効く。(燃料カットか?)
トルク感が薄い加速途中での頭打ち。 最初からこの仕様なら違和感はないかもしれないが、短期間でもストレスが溜まってしまいそう。

この疑問に関して、プロに質問したら以下のような返事が

純正マフラーと純正ECUはガスが薄く排気温度が高くなり、またそのガスを二次燃焼させています。 触媒が大きくセルも細かいのも作用しているようです。
それは外車だけではなく国産車でも排ガスの関係で排気温度はかなり高くなっています。
現行のバイクは規制が厳しいので仕方ないですね。
ガスが薄くなり、トルクもなくなってるので、性能重視で考えるならばサブコンで濃い目にセッティングしたほうがいいようです。

あのトルク薄感とサイレンサーの発熱、納得です。

エンジン型式・車台番号

エンジンの型式は左のエンジン左下のオイルパン辺りに刻印されているのでサイド・アンダーカウルを外す。 車台番号はトップブリッジ右下のパイプフレームの刻印
なので車検時は左右サイドカウルとアンダーカウルを外していくことが望ましい。

ドレンパイプがプラプラするので熱影響の少ない箇所にインシュロックで仮止めを行う。

タイヤ

DIABLO SUPER CORSA SCの9分山なので問題なし

以下経験則とディーラー談ですが
検査員がパッと見て溝が付いていれば測定したりしません。
実際の検査は、後述するが灯火類や型番・フレ番チェックなどぐるりを回って一瞬でやるんでちゃんとあんまし見てませんw

・点検記録簿

AG個人の解釈ですが、車検は車輛のすべてをチェックできないので12か月点検などで各種チェックした記録が必要とされているのだと思います。
車検当日記録簿がなく整備していなくとも後日するといえば通るらしいですがAGは事前に用意しておいて持参します。
(窓口では原本の提出ではなくコピーを取っていいかと聞かれます。)

※点検整備記録簿には決まったフォーマットがないのでどうしようか考えましたが、先人のブログからEXCELデータがいただけるのでそれを活用させてもらい、関連する項目や車輛詳細情報を事前入力しています。
入手先はここでは割愛しますが意外にすぐに見つかるはずです。

あとは自賠責証書・車検証・納税証明書・点検整備記録簿・ヘルメットを背負えるリュック・光軸調整できる程度の工具・バインダー・養生テープを準備して完了です。

車検当日は降水確率が10→30→60→70%と上がっています。
カウルを剥いでいるので午前中にサッと終わってさっさと帰宅したいところであります。

なので今年はカッパもいるね(;´Д`)

-DUCATI 848EVO, GEAR, repair & maintenance