1098S ECU・テルミニョーニS/Oカーボンサイレンサーの装着とO2センサーの処置

2021/09/16

1098Sへのマフラーの取付けです。

848EVOは導入時よりテルミニョーニスリップオンマフラー&ECUが装着されていたのでそのまま運用しておりましたが、今回導入した1098Sはノーマル車につき、マフラーに纏わるパーツを用意する必要があります。

余談ですが848EVOのテルミS/O用ECUの型番は
「96523210A」です。

マフラーのフィッティングやECUの特徴に関しての詳細情報は「1098S 各種マフラーとECUの調査及び車検対応」の記事を閲覧ください。

AGは848EVOに装着の後期型テルミニョーニS/Oサイレンサーを流用し、S/O用ECU(96518607B) は別途中古パーツを入手しました。※下4桁の607Bが1098用の最終型でこれをつけておけば間違いないようです。 しかし、1198はまた別物ですので注意!

先日サイレンサーブラケットのボルトをねじ切ったことで工期が遅れましたが、ようやく取付けです。

1.テルミニョーニスリップオンサイレンサー への交換

1098シリーズ構造はだいたい一緒なので慣れたもんです。
一部を除いては・・・w
※下記参考写真は848EVOのものです。構造が一緒なので悪しからず。

①サイレンサーを差し込む

純正サイレンサーを取り外してから、サイレンサーバンドを巻いた状態のサイレンサー(スリップオン)をエキパイにぐりぐりと少し回しながら刺す。
隙間がなくなったらOK

②サイレンサーのパイプ接合部バネの取付け

専用ツールを持っていませんのでラジオペンチで引っ張って左右に2箇所に取付けます。4本あります。

※848EVOバネはゆるかったのですが1098はバネが結構硬かったので専用工具が必要と感じ、スプリングフックを後日購入しましたw

③サイレンサーバンドのボルトを仮止め。

ボルト位置が狭くて奥に位置するので50mmくらいのロングヘキサゴン(6mm HEX)のソケットでないとやりにくいでしょう。※サイレンサーバンドはテルミニョーニ専用ですので、純正は使用できません。

④デュアルマフラーを接合ボルトの仮止め

先にサイレンサー結合部のボルトを通して仮止めします。ボルトの仮止め加減は上下接合部板の隙間がなくなる程度に締め付け、簡単に位置がずらせられる程度です。
これを先にやっておかないと増し締め時に穴がズレて止められなくなります。

サイレンサーの位置決めをしてから各所本締めで完了です。

・接合ボルトについて
純正はオーバルヘッドのキャップボルトはレンチのかかりが浅いのでナメないよう注意が必要。
AGの場合は848EVOにてナメさせてしまったので黒染めのSUSキャップボルト(φ5×20)に差し替えています。振動が加わる部分につき高トルクで締付けているので結構硬いです。
最初から普通のキャップボルトに換装する方が安心です。
ちなみに雨天時は六角穴に水が溜まりやすいのでSUS製を推奨します。
各所バランスのいい位置を確認しながら増し締めで完了です。

2.スリップオンサイレンサー用 ECU への交換

場所は左サイドカウルを外したバッテリートレー下の奥にあるのがECU

①左サイドカウルを外す。

11箇所のM5ボルトと裏側の2つのプラのピンを外すことでようやく取れます。

②バッテリー下のECU取付ボルトを2本外す。

5mmヘキサゴン(エクステ付き)で外します。

※キャップボルト2本止めの内右1本奥にアース線が共締めされているので入れ替え時に忘れないよう注意が必要これを接続し忘れると始動時にエラーが出てエンジンがかかりません

③ECUを外す。

取付ボルトを外すとメインハーネスがついたままの状態で手元に移動させてからメインハーネスカプラーを2個外す。

L字にラウンドしたカプラーカバーがあり表面のストッパーにマイナスドライバーなどを押し当ててストッパーを解除させてから

レバーを内側に寄せるとテコの原理でカプラーが外れます。
取外した順番から遡って純正ECUを取り付けカウルを装着。

3.O2センサーの取り外しと処置

O2センサーは不要となるのでそのまま放置でもよいですが、空気抵抗にしかならないので今回は取り外します。

①O2センサーカプラー側の取り外し

最初に右サイドにある排気デバイスのサーボモーターユニットを外します。
(下の写真のフレーム上下に渡しているサブフレーム中央のボルト2か所)

サーボモーターユニットの裏手にセンサーのカプラーがあるので外しておきます。
※↑写真中央のカプラーです。

②センサープローブ部の取り外し

センサープローブはフロントバンク部のパイプについています。

スパナで緩めて外します。これで取り外しは完了です。

※取外したセンサーユニットは次回の車検時まで保管します。

③プローブ穴の処置

純正部品で穴埋めが可能なので
DPでフロントバンク側のO2センサー穴の①メクラ栓②銅ワッシャーを予め入手しておきます。

 ↓OEM Plug 型番: 59368515 470円② ↑PACK- WASHER 型番: 85250061A 340円

これで栓は完了です!

④O2センサーカプラーのフタについて

取外したO2センサーのカプラー受け側に防水の意味でフタをする必要があるのでDPの“カプラーのフタ“を装着するのですがAGはヤフオクに出品されていた
2009年式 MONSTER S4RのOSセンサーASSYを購入しました。プローブ部分が錆っ錆のボロボロで
センサーがまるでゴミのようだw

目的はオスカプラーの流用

なのでプローブやら配線は廃棄するので状態はどうでもよかったのですw

ちなみに外観上センサー自体は同型のものと思われ、カプラー形状も同じで装着できました。
※年式が近ければカプラー形状も同じとヤマを張って正解でした。

DP純正のカプラーのフタがいくらするか解りませんが今回245円くらいで済んだので手間はかかりましたが安く済んだかなと・・・

カプラーが流用可能と判明した後、4本出ている配線を端子ごと引き抜いて空洞にしてからバスボンドで防水加工を施して装着完了。バスボンドが乾いたら本体側のメスカプラーに差し込んで完了です。

4.完了確認

キーONで、液晶メーターが SBK 1098 TSESBK 1098 RACING  のメッセージが流れたら入替えが無事完了したことになります。

やはりテルミニョーニスリップオンキットはお手軽に交換できます。

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