1098S クラッチカバーとボルトの選定
2021/09/16
848EVO湿式クラッチから1098Sで乾式クラッチに変わったことでやりたかったことをしてみたいと思います!
これから紹介するのは性能及び機能性アップには一切寄与しないオシャレパーツです。
オープンクラッチカバーの検討
これをやりたかったんですよね。
ガチャガチャシャラシャラ~♪
端から見れば壊れてるとかうるさいとか賛否ありますがやってしまいます。
クラッチカバーを選定するにあたって考慮した点は、
① あんまり雨天の影響を受けないこと
② 転倒時のプロテクション
が選定基準です。
DUCATIの乾式クラッチはかなり幅広い範囲の車種共通ということもありカバーの種類は解らないくらいあります。
形状も様々で例えばSTMでいうところの手前半分だけカバーした
STM Stile フラッシュ 180 ビレットクラッチカバー for Ducati ドライクラッチモデル
品番 : SDU-*210 価格 14,080 円 (税込)なんか物足りない感じ・・・
とか、手前にチタンワイヤーだけの
STM Stile チタニウム クラッチカバー for Ducati
品番 : SDU-0180 価格 19,580 円 (税込)
ただの針金やん!無いのと変わらんやん!
とか、全周をカバーした
STM Stile フラッシュ 360 ビレットクラッチカバー for Ducati ドライクラッチモデル
品番 : SDU-*200 価格 21,780 円 (税込)
AGの判断基準でいうところの①はオープンにした段階でどれもアウトですが、転倒時のプロテクションを考えるとアルミ削り出しの
STM Stile フラッシュ 360 ビレットクラッチカバー
となります。
アエラやDPなど他メーカー製もありますが、なんかかっちょいいのでSTMをチョイス。
卵が先か鶏が先かはさておき、メルカリでSTM製のSDU-*200 ブラック中古があったので落札してしまいました。中古なので細かなキズやアルミ素地部分の軽い腐食はありましたが、ピカールで磨き倒して新品同様に処理しておきました。
クラッチカバーボルト
外装チェックの際にクラッチカバーの純正ボルトの腐食が凄かったのでSUS製に換装する方向で検討。
ちょっと調べてみると箇所により長さが違うようだったので、突っ込んで調査するのが面倒になっていたところに
CNC Racingスクリューカバー クラッチDUCATI. 【カラー】ナチュラル
品番[KV221N]
Stainless steel screws,replace the original.;Dry clutch.
が1,040円で売っていたのでついでに購入しました。
約1か月後商品が到着したので外観をパッと見たら、真ん中2本だけが薄いブルーのめっきがかかっているように見えました!これステンレスちゃうの? なんでめっきしてるの?
私の知るところによると通常ではステンレスには耐食性を付与する電気亜鉛メッキ+クロメート処理はできない or しなくていいはずです。
残りの4本もSUSの素地色をしておらず、三価クロメートめっきを施しているように見えてきましたw
さらに磁石を近づけてみたところすべてのボルトに磁性があることが確認できました。
通常フォーマー加工のボルトの材質は一般的にはオーステナイト系のSUS304 もしくは SUS XM7などが用いられることが多く、基本的には非磁性です。
ただし強加工を施すと一部がマルテンサイト相に変化し磁性を帯びる場合がありますが磁力は微弱です。
面倒なのでテスラメーターでの測定は割愛しましたがSUS410(磁性あり)じゃあるまいし怪しさ満開です。
説明文にも英語でハッキリと「Stainless steel screws,」と記述しているのでカーボンスティールではないはず。
(ちなみにAGは金属加工に知見があるので材料もちょっぴりは知っているはずなんです。)
・サイズとしては
φ6×65:4本(全ネジ) φ6×20:2本(全ネジ)の構成です。
※寸法に関しては思うところがありますが後述します。
というわけで購入店に事情を説明して調査依頼をかけましたがギブアップされて返品となり、ボルト案件は振り出しに・・・。
ボルトの代用品
やっぱマニアックなボルトといえば関西圏ではコーナンPROですかね。
というわけで、
φ6×70:4本(半ネジ L:25mm)
φ6×20:2本(全ネジ)
を300円くらいでサクッと買ってきました。
しかしφ6×65がなく全ねじもないですね・・・
ボルト関連は意外にマニアックではなかった・・・(;´Д`)
純正クラッチカバーボルトの調査
今更ですが純正ボルトの寸法を確認します。
純正ボルト
一番下のボルトから時計回りに
①φ6×20:全ネジ
②φ6×70:半ネジ L:25mm
③φ6×70:半ネジ L:25mm
④φ6×65:半ネジ L:25mm
⑤φ6×70:半ネジ L:25mm
⑥φ6×20:全ネジ
1本だけ5mm短いのはなにかあるのか?
CNC Racingスクリューカバー クラッチ
φ6×65:4本(全ネジ)←鉄に三価クロメートめっき?
φ6×20:2本(全ネジ)←鉄にユニクロメートめっき?
すべてに磁性アリ
この構成を純正と比較したら65mmの短いボルトに長さを合わせた感じに見えました、ということは一箇所だけ65mmでないとまずいんだろうなと。
CNCの65mmで全ネジってのは一般的ではない点から考えてオリジナルなんだろうな。
ただしCNCのロゴナシで材料が何かわからんのも含め1040円ってのは高いと思われ・・・。
そして今回コーナンで買ったものはボツにして、ちょっとスマートな純正寸法と同等のボルトを購入。
TECH-MASTER
M6×65mm Slim head 1個 TB0200 @83円 × 1本
M6×20mm Slim head 1個 TB0191 @40円 × 2本
M6×70mm Slim head 1個 TB0201 @86円 × 3本================================
送料込み 791円 (SUSキャップボルトP=1.0 全ネジ)
最初からちゃんと調べてやればよかった。
今回は結構遠回りしましたが、納得いく選定となりました。
そういや純正クラッチカバーの厚めのゴムパッキンっているのかな? みんな外しているようですがパッキンが分厚いのでボルトのストローク延びますよね? まぁいいかw