1098S brembo M4 フロントブレーキ キャリパーピストン脱落事件
2022/02/20
タイヤ交換の為にホイールを外していたので、フロントフォーク周りの清掃を実施し、ついにフロントブレーキキャリパーに手を出してしまいます。
ちょっとした清掃とグリスアップのつもりでしたがそうは問屋が卸しません(;´Д`)
ブレーキパッドの点検
リアブレーキパッドはアップデートの為の交換だったのですがフロントブレーキパッドは848EVO時代から使用しているZCOOブレーキパッド Type C ZRM-B005Cでざっくり2万キロ近く使っているので残量の確認を行い摩耗度が激しい場合は交換をと考えていました。
すでに外してあるキャリパーに装着状態のパッドと新パッドを比較したところ50%ほど摩耗している状態でした。
交換してもよかったのですがディスクローターが装着パッドに合わせて摩耗しているので新パッドに置き換えると波打つように摩耗したローターに接地面が合わないと考え、このセットでパッドがなくなるまで使用し次回交換時はローター交換を同時に行う予定としました。
1パッド(7,500円)+1ローター(30,000円)×左右=75,000円
1セットで3万キロほど走れると思えばコスパはそれほど悪くないと思われます。
これも安定制動の為です。
このことより今回はキャリパー清掃+グリスアップで対応します。
キャリパーの清掃
何も考えずに進行方向左側のキャリパー清掃から始めます。
1098S純正装着のbrembo M4フロントブレーキキャリパー 名前の由来はMがモノブロックで 4は4ピストン(φ34×4)かな?
M4(100mmピッチ)の最大の特徴は鋳造による一体成型(キャスト)の為にパッドピンが必要ないことです。
なのでパッドの取外しはキャリパー中央にパッドを寄せて抜くというシンプルな構造です。(パッドスプリングあり)
部品構成としては
キャリパー本体+パッド+パッドスプリングとなります。
右側キャリパーはパッドをそのままにして左側のパッドを左右マーキングしてから抜きます。
周りを養生してから灯油で軽く洗浄してパーツクリーナーをかけて脱脂します。洗浄脱脂したピストンにグリスを塗るためピストンをストロークさせます。
ブレーキレバーをポンピングしていると4ピストンのうち1ピストンだけどんどんせり出してきます。
バランスが悪いなぁと思いながらさらにストロークさせたら
スポンッ!! コロンッ♪
ピストンが抜けてしまいジャーっとブレーキフルードが噴出してしまいました。
ギャーーーー!!!
やってもぅたぁ!!!
フルードの噴出が止まるまで呆然としてしまいましたがそんな余地はありません。
慌ててピストンを戻します!
・・・逆に挿入! 違うやん
!Σ(゚Д゚;≡;゚д゚)
すぐさま正位置に戻して押し込みました・・・
パッドがないからピストンが抜けるのも当然です(;´Д`)
フルードでキャリパーがぼとぼとになったのを放置したら塗装がやられるので水洗いが必要ですがここには水がないので灯油洗浄してからパーツクリーナーで脱脂しました。
処置が正しいかどうかはわかりませんがやらないよりマシです。
ひと段落して考えると、慌ててピストンを戻したのでピストンシールを疵付けた可能性があります。
もー最悪です。
気を取り直してフルードタンクのフタを開けてから右側キャリパーにリアパッドを挟んでストロークしないように養生してから問題の左側キャリパーの各ピストンにグリスをヌリヌリしてから仕上げにピストンの動きを確かめるべくポンピングします・・・
スポンッ!! コロン!!
また抜けたやんけ!!
今度はフルードが噴き出て止まる迄、静かに見守ってしまいました(-_-;
ここで心が折れました…orz
気を取り直してピストンを戻して応急的に洗浄を試みましたが今日はここで時間切れです。
フルードのスペアもありませんし・・・
自身のポンコツ度合いに嫌気がさしてきました。。。
その日の夜中に必要資材を発注する時のこと
そういやパッドグリスはピストンに塗っちゃだめだよな?
たっぷりと塗りたくってしまいました。
ここはラバーグリスでしょうが!!
タイヤ交換して資材が届き次第、再チャレンジします。