アルパインスターズ レーシングブーツ Supertech R を購入 履き方 インプレッション

2022/08/20

今回はアルパインスターズのレーシングブーツ スーパーテックRを購入履き方インプレに至るまで記述します。

購入検討

CRF250LのABS故障中のある日、amazonの “ほしいものリスト” に入れっぱなしだったalpinestars SUPERTECH R が残り1点で値下がっていました。

それもそのはず サイズが45 / 29.5cmと超デカ なので皆が敬遠していると予測。

AGの足サイズは本来27.5cmなのですが、甲高幅広足+ふくらはぎが太いのもあり現行で履いているDAINESE COURSE D1 OUT BOOTS でも45 / 29.0cmで指先が少し余りますが他が窮屈な感じです。

ちなみにSupertech Rは他社と比較し群を抜いて価格が高いのが特徴です(;´Д`A ```
しかしバイク仲間やレース活動されている方より、このブーツはナラシがいらんとか、プロテクションがしっかりしているのに操作性が良く動きやすい、表現するなら “硬くて柔らかい” と好評でした。

実際知人の44サイズを履かせてもらいましたが評判の意味が少し理解でき、機会があれば欲しいブーツになっていました。
お店に45サイズはまず置いていないので44サイズでも試着できたのは良かった。

現在おおよその平均売価が6万円後半のところamazonで47,700円台まで下がっていますが DAINESE COURSE D1 OUT BOOTS(輸入品)よりも高いので躊躇していたら数日でじりじりと値上がりして54,000円近くまで値上がってしまいました(´Д`;)Amazonは在庫を処分したいからまた値下がりすると予測して毎日チェックしていたら値下がってきました。
最終的に48,008円まで値下がった時点で我慢しきれず購入してしまいました。
(ここまで下がると海外から輸入するのと大差ありません。)


↑ラスト1点だったので価格が爆上がりです。

購入したのは

2日後商品がブーツ箱そのままで届きました。デッカイ箱ですがDAINESE COURSE D1 OUT BOOTSと同じ大きさの箱でした。

SUPERTECH-R 0015

ブラック/ダークグレー/レッドフロー 45/29.5cm

さっそく外観から
ガチャガチャしててかっこいいです。カラーリングは黒ベースにちょっと赤が入ったカラーで型的には現行のV2ではなく初期型のトゥースライダーでもないので2020年型? 2型? 中期型だと思います。

つま先部分は黒とガンメタのスプリッター迷彩のような模様で先日補修したハイカットシューズCR6の模様と酷似しています。さりげなくスプリッター迷彩があしらわれているのもGoodです。

インナーブーツを取り外します。

足首サイドとかかとにプロテクションがあり紐で縛り上げるタイプです。
そしてそのままアウターを履く感じでしょうか。

 

Supertech R と COURSE D1 OUTと比較

大きさはサイズ45で同じですが DAINESEが29.0mm相当に対して
alpinestarsは29.5相当と微妙に大きいです。
つま先高さは Supertech R 分厚いです。(2重構造ですから)
Supertech Rは全高も高めです。(ブーツ上部のヒダ?のせいでしょう)

その他、見てくれはSupertech Rが派手なデザインでかっこいいですね。

履き方

ネットや知人のヘビーユーザーからの意見も取り入れたのが以下の方法。

①インナーブーツを取り外す。

履き方としてアウターにインナーブーツが入った状態のまま履く方法もありますが
AGはレザースーツの裾の関係で取り外してから履くことにします。

ちなみにアウターだけだとふにゃふにゃです。

②インナーブーツを履く

レザースーツまたはレザーパンツを履いてから
紐を緩めて足を入れます。

紐をギュッと引っ張ります。


紐を1周回して定位置のベルクロ部分に止める。
ふくらはぎデカめの人は紐をしっかり目に閉めるのがポイントです。
緩めに締めると紐が1周回ってベルクロ迄到達しませんw

③レザースーツの裾をインナーブーツの外に被せる。(AG流)

インナーブーツの上に裾をかぶせてファスナーを閉めます。

ブーツアウト用のファスナーを閉めます。

AGは途中までしか閉まりませんがこのままアウターを履きます。

ちなみに
メーカー推奨はレザースーツの裾をインナーブーツの中に入れる
のですが、
AGはレザースーツの裾をインナーブーツに被せる
形で履きます。

なぜ後者かというと理由は2つ

1つ : インナーブーツに入れると痛いから

AGはふくらはぎが太いのでインナーブーツ内にレザースーツの裾を入れて履くとスーツふくらはぎファスナーのスライダーの突起が足首後ろの上部をピンポイントに圧迫し時間の経過とともに痛みが走ります。(これ地味に痛いんです。)

DAINESEのみならずレザースーツの裾をブーツインするタイプのブーツでふくらはぎや足首が太い方はこれに悩まされているのではないかと勝手に思っています。
インナーブーツにブーツアウトするとまったく痛くないのでオススメ。

2つ : ブーツアウト可能なダブルファスナーのレザースーツだから

インナーブーツにレザースーツの裾をかぶせるとAGのようにふくらはぎの太い人はファスナーが最後まで降ろせません(´Д`;)
しかしDAINESEスーツはブーツアウトができるように脱ぎ着するための開放ファスナーとは別に裾の径を広げるファスナーが存在します。
上記ダブルファスナーをあけてからインナーブーツを履いて開放ファスナーを締めてからブーツアウトファスナーを締めるとインナーブーツにブーツアウトが可能となります。
ちなみにAGはブーツアウトファスナーは最後まで締まりません。最後まで締まらないファスナーは走行中徐々に上がってくることがあるそうなので注意が必要です。

他メーカーのレザースーツはブーツアウト仕様はない=スーツのふくらはぎ径が細い(余計なギミックがない)場合はブーツインすればよいですし、ふくらはぎ自体が細い人はスーツとのクリアランスがあるのでインナーブーツにブーツアウトできる方もいることでしょう。(字面で解りにくくてすみません。)

③アウターに挿入する。

そのまま足を突っ込みます。若干コツがいるみたいです。

④ファスナーを締めてベルクロ止め。

世間一般の足型ならスッと上がりますがふくらはぎ太めで甲高足の人はここが超難関となります。
(DAINESEブーツでも難所となるところですw)

足首あたりでファスナーのスライダーが止まって動かなくなりますw

ファスナースライダーを上げやすい足の角度を見極めてファスナーを壊さないように両端を引っ張りながらじんわりと超高トルクでファスナーを上げていきます。
足首の角度は伸ばすより曲げた方がよさげです。ファスナーが上がりきったら所定の位置にベルクロ止めです。

AGはこれにかなりの時間を要しました(;´Д`A ```

⑤脛プロテクターをバックル止め

カエリがついたプラ製のベルト?をバックルに通してパリパリと締めていきます。AGはふくらはぎ太過ぎで最初バックルすら入らないと泣きそうになりましたが4ノッチくらい通ってくれました。
(バックルからベルトが顔を出さないギリギリです(´Д`;)

これでなんとか履けました。

初見ということもありましたが履くのに20分くらい格闘してしまいました(´Д`;)

 

試走

まず駐車場まで歩くのですが、ブーツを履いた時特有の動き辛いロボット感がなくワリと普通に歩けます。
全体的に柔らかく動きやすい印象です。

バイクにまたがりステップに足を乗せると2重構造なのに土踏まずにブーツが乗ってる間隔がダイレクトに伝わります。

1速に入れて発進し2速に入れるときにシフトペダル下にブーツが入れ辛く感じました。
おかげで時折シフトミスします。

AGの癖なのか皮パン+ブーツの組み合わせだと足が開くようでシフトペダルがないところをシフトアップさせているようでスコッとスカを食らいます。
このブーツは2重構造になっているのでDAINESE COURSE D1 OUT BOOTSと比較してつま先が分厚くなっているのでシフトペダルの下に入りにくくなっていました。

これは知人のヘビーユーザーも同じ見解でこのブーツ用にシフトペダル位置を上げる必要があるとのことです。
それ以外はフィット感があるのに履き心地が良く長時間履いていても疲れにくい(痛くならない)ブーツでした。

今回は試走ということでほぼまっすぐの道を走るにとどめたのでステップワークに関するインプレは後日にしたいと思います。
保管は加水分解が怖いので使用後は1日陰干ししてからシリカゲルをぶち込んで保管します。
さらに言うとジップロックに靴とシリカゲルを入れる方が効果的ですね。
フェロブライトを入れるのも効果的かもしれません。
できるだけ長持ちさせたいので・・・。

技術の進歩は凄いです。
しかし爆安でも4~5万円、平均売価は7万円前後もする高価な代物。
クシタニコラボのプロトコルレザーなら8万円(´Д`;)
足のサイズが極端に小さいか大きいとワンチャン安く買えるかもしれません。
今このモデルはV2にモデルチェンジしたので処分価格で安くなりやすいと思います。

余談ですがAGはDAINESEが大好物でレーシングスーツ・グローブ・ブーツと画像とほぼ同じ仕様で統一していました。興味ない人からすればただのコスプレですがw

ここまで仕上がった状態からあえてalpinestarsのブーツに置き換えるということは、それに値するほど高性能だということなのです。
大変高価な商品ではありますがサーキット走行される方でパフォーマンスを向上させたい方は無理をしてでも買う価値はあると考えます。

Alpinestarsブーツの固い動けないイメージが払拭される一品で Supertech R は名実ともにフラッグシップであるといっても過言ではないと思います。

やっぱ履き物はalpinestarsですね。

-Alpinestars, GEAR, サーキット