brembo M4 キャリパーのフルード漏れ 検証結果
2022/05/05
前回はキャリパーをマウントに取り付けブリーダーボルトを適正トルクで締め付けからブレーキを握りっぱなしで固定して3日ほど放置してみました。
余談ですがその日はAT氏といつもの寿司屋で食事があったので
いろいろと話をしていたところ整備の内容をblog等で見ていて
「AGは器用なんか不器用なんかわからんわ」
と言われハッとしました。
AGはDUCATIを所有してから今までいろんな整備にチャレンジしていますが、時に破壊してなんとかリカバーできたりしています。
幼少のころから機械モノ好きで分解癖があり、時折破壊しながら構造の理解を深めていたのでしょう。
まぁ破壊率が高いので器用でないことは確かでしょう。
バイクの運転スキルも中級の域を出ない中途半端な位置づけだと認識しています。
さてフルード漏れ対策は成功するのでしょうか・・・
ブリーダーボルトを発注
この段階でフルード漏れの原因はブリーダーボルトの可能性が高まってきたので検証中に部品を発注します。
ブリーダーボルトはDUCATIからでも入手可能ですが、brembo純正でも同じものが安価で早く手に入るので検索した結果、
Brembo ブレンボ ブリーダーボルト105.3387.52
がキャップ込み(@418円)であったので2セット発注です。
5日目
両キャリパーを触ると
フルードがつきました…orz
また漏れている(´Д`;)
なんかもう嫌になってきました。。。
ブリーダーボルトのネジ部分には微妙に漏れたような跡があるようなないような
・・・わかりにくい
ブレーキをリリースしてキャリパーを取り外してよく観察します・・・・
下側のパッドの端っこにフルードが付着していました。
というわけで本日届いたブリーダーボルトに交換してみます
適合を確認しているので問題はないはず。
(モノブロック キャリパー P4 34 220.A397.10に適合)
キャリパー周りにウエスを配置して
慎重にブリーダーボルトを取り外してみます・・・・意外にもボルトを取り外してもフルードが飛び出すことはありませんでした!てっきりフルードが溢れだすと思っていたので・・・。
ボルトがない状態でも大丈夫そうなので新旧の比較をおこないます。
左:旧 右:新
ネジ径やら寸法上は相違ない状態でしたが旧のボルトテーパー部分の塗装の剥がれと先端の丸い部分が潰れていて径が大きくなっています。
これはおそらく締めすぎによる摩耗だと思います。
このことよりOHする時ブリーダーボルトは安価なので交換をお奨めします← オマエガイウナwww
ボルト交換が終わったら両キャリパーのエア抜き→脱脂をしてブレーキレバーを握った状態のまま1日放置します。こよりでブリーダーボルト穴も脱油。
6日目
翌朝
右側キャリパーをみたらどこにもフルード漏れはありませんでした。
左側をみたら、前回同様に漏れていました。
結局ブリーダーボルトを左右交換することによりブリーダーボルトからの漏れは解消できましたが他からも漏れていることが明らかになりました。
フルード漏れの原因
① 左右キャリパーのブリーダーボルトの変形による漏れ
② 左キャリパーピストンシールの破損による漏れ
上記2つが原因でしょう。
当初はブリーダーボルトからの漏れだけと思い込み、交換して改善はみられたものの1つの要因を退けただけで、ピストンシールからの漏れが発覚しました。
原因が絞り込めてよかったのですが、このことより最悪の結果となりました。
この時点で3月中のrolloutは絶望的。
自身が招いたこととはいえシール類の部品の納期は最速でも3週間。
2022年のスタートはかなり出遅れることとなりました。