848EVO 自力で初めてのオイル&フィルター交換 2020.04

2020/07/09

848EVO 自力で初めてのオイル交換にトライしてみた。

個人的に昔から大型バイクは性能を左右するであろう(命に係わる)整備は自身ではしないと決めてプロに任せてきました。
それは足回りであったりオイル交換であったりするのですが、他には特殊工具がない、時間がない、面倒くさいのも理由のひとつです。
前回オイル交換から1年以上が経過し走行距離もほぼ3,000km、価格面でディーラーではコストが高いので自身でやってみようと計画。
私の周りの方は自身でされている方が多くそれほどハードルは高くないと思われる。

オイルなど資材の選定

848EVOのDUCATI指定オイルは、
SHELL ADVANCE ULTRA 4T 15W-50
ワコーズでもよかったのですが、交換後のフィーリングが良いのでSHELL ADVANCEで検索
国内正規品?の1L缶入りは3,300円以上なので4本で13,000円以上もする。
それにフィルター・ワッシャー・工賃を入れるとディーラーで18,000円と言われても仕方がない金額です。
いろいろ調べてみるとポリ容器に入ったタイプのおそらく並行輸入品が2,178円/Lで売られており、お店も「アミダトレーディング」さんと聞いたことのあるところだったので4L送料含む9,312円で購入。この時点で国内正規品と4,000円ほど差が出た。

SHELL ADVANCE ULTRA 4T 15W-50 2,178円/L ×4本

フィルターは
K&NのKN-153のストック品
ドレンワッシャー(Cu)は
SODIAL(R) 20個12mm x 18mm x 1.5mm 銅平ワッシャーリングシーリング継手

20枚で192円の海外製を使用。
銅製でサイズが合えばいいんです。

材料はそろった。

必要工具類

DUCATI WORKSHOP MANUALを見てドレンとフィルターの場所と交換後の締め付けトルクを確認。

・Oil cartridge M16x1.5 11Nm ±10%
・Oil drain plug M12x1.5 20Nm ±10%

さてオイルドレンボルトを脱着する工具は何ミリの何?ドゥカティワークショップマニュアルには載ってないようだった。
フィルターはK&N の先に六角があり17mmってのは解るんだが、ドレンボルトってヘキサゴンだったよな?
結論から言うとHEX5mmだったわけで、私は何しかしら工具を持っているので問題はなかった。
ここで注意したいのが例えば5mmHEXレンチしかなく開けたはいいが締めるときはトルクレンチを使うので5mmのHEXソケットが必要となる。
だいたい5mmのHEXソケットは差込角が3/8なので1/4に変換するジョイントも必要となるはず。 
(トルクレンチを使う場合のみ適用する話ではあるが)

オイルドレンプラグ(Oil drain plug) は20Nmねぇ・・・ってトルクレンチもってないし(-_-;
手慣れた方は手ルクレンチで締めるのですが小生は素人で結構ハイパワーで締めてしまうので、マニュアル通りトルクレンチを使用するためリサーチを開始。
11Nmと20Nmと小さ目なのでレンジが5~25Nmの差し込み1/4の自転車用(軽トルクだから自転車用なのか?)となる。
価格帯は3,000円台~2万円と幅広い。
アストロプロダクツで4,000円くらいのを買いに行こうかと検討してたら会社の後輩君が自転車用として5~25Nのトルクレンチ持ってたことが判明。
年1しか使わないので迷わずレンタルさせてもらう。

準備が整ったのでいよいよ作業にとりかかる。

オイル交換開始

今回はオイルとフィルターの交換、ストレーナーの清掃を目的としている。
作業場はとある会社の地下施設。
実情としては許可なく工具一式を保管しておりトランポへのバイクの積み下ろしや簡単な整備など勝手に有効活用している。
当然ながら制約があり、秘密裏に行うこと、音を立てないこと、その日のうちに作業を終わらせることが前提である。
出勤後すぐに地下ピットにインし、エンジンが冷めきったお昼休みにサイド・アンダーカウルを剥ぐ、
腹下のクリアランスが少ないためスタンドで直立させてからオイルパン代わりのコンテナを敷く。
(通常はオイル処理パックを用意するのであるが工場という場所柄廃油処理には困らない。)

オイル交換前の状態で右側の点検窓からオイルレベルを目視すると冷間で点検窓4/5くらいで結構入っていた。(前回はプロ任せだったのでこれはこれで正解=問題ないレベルであろう)

オイル抜き開始

エンジン下のドレンは5mmのHEXで緩めるのだが意外と硬めに締まっており、パキっと音が鳴り緩み始めた。
当たり前だがドレンを抜くと一気にオイルが出てた。 結構汚れているようだった。
抜いた純正ドレンボルトの磁石に鉄粉が吸着されていたが、どうということはなかった。

続いてK&Nフィルターを17mmのソケットを用いて外す。

そこから5時間放置(こんなに放置する必要がないが抜いたのがお昼休みで作業再開が5時間後だっただけである)
夕方作業を再開。

清掃後ドレンボルト・フィルターを締める

フィルターを外して出口のオイル清掃そして車体を振ってよくオイルを落とす。
(長時間放置してても振ったらちょろちょろ出てきます。)
今回は冷間にてオイルを抜く方法を採用しました。
暖かい状態だとオイルが全部抜けるという話、冷めるとオイルが落ちてきてよく抜けるという話もありますが諸条件があるので必然的に後者になってしまっただけってのもありますが。

オイルが抜けた後にストレーナーの清掃にかかろうかと思いましたが、フタを締めるのに液体ガスケットが要ることが解り、準備していなかったので断念、次回に先延ばし。
後日〇社にシール材のサンプルが転がっていた(-_-;)これ使えるやんw

オイルが抜けきって出てこなくなってからフィルターやオイルドレン周りの油をパーツクリーナーで清掃。
ドレンプラグに新しい銅ワッシャーを入れてトルクレンチにて20Nmで締める。
パキッ♪・・・これでいいの?と思うくらいあっけなかった。
(あまりにもあっけないので写真を撮り損ねましたm(_ _)m)

そしてフィルターに新しいオイルを充填させてから、手回しである程度締めてからトルクレンチを用い11Nmで締める。
※ここでフィルターにオイルを入れていないとエンジン回したときに一瞬オイル切れが発生するのでよくないそうです。
手である程度フィルターを回してからじゃないと工具が使えないのと充填したオイルがだらだらとこぼれてきますがここは我慢w
ある程度手で絞めこんだ後、K&N フィルターは17mmで回せるので特殊工具要らずで助かります。
これもトルクレンチを使いあっという間にパキッ♪締め付け完了。

オイルの補充

さきほどフィルターに使ったオイルの残り+1Lをオイルジョッキにいれて上から投入。その後は1Lを入れて、昔に残ったオイル700ml程度をブレンド←おそらくNGなんだろうけど。

848EVOのフィルター交換時のオイル量は推奨で3.7L
どなたも入れすぎNGと警鐘を鳴らしていること、すべてのオイルが抜けきらないのも考慮しTOTAL:3Lを入れたあたりからレベルゲージをみながら調整。

① 車体を水平に保った状態で
Midより少し上のレベルに差し掛かったところでフタを閉めてエンジン始動。
約10秒間騒音苦情が出ませんようにw

② 始動後はオイルが回ってlowerレベルぎりぎりまでさがる。
そこからちょい足しでちょうどMidレベルまで足して約3.5LとなりSTOP。
  
③ 翌日冷間でオイルレベルが4/5まで上昇していた・・・増えるのね(-_-;
 
結論から言えば②のちょい足しで2/5レベルくらいでやめておけばちょうどよかったかもしれません。
少なすぎはだめですが多すぎは抜けませんから!

余談ですが作業中、エンジン周りを見ていたら謎のオイルにじみアリ、なんでしょねこれ。↑これはまた後日

そして帰りはフィーリングを確かめながら走行。 やはりフレッシュオイルはエンジンの回りがスムーズに感じられます。
途中と翌朝、ドレンからのオイルにじみをチェックするも問題なし。時間はかかったが初めてのオイル交換、特に問題もなく完了。

2019/2/8 ODO : 22,168km
(SHELL ADVANCE ULTRA 4T 15W-50)
            ↓
2020/4/9 ODO : 25,155km (SHELL ADVANCE ULTRA 4T 15W-50+K&NのKN-153フィルター交換)

慎重にやればなんら問題のない作業であった。

今後も自身でやろう。

-DUCATI 848EVO, GEAR, repair & maintenance