1098S 点検整備と移植あれこれ

2021/08/12

1098Sを引き取ったその足で、バイク屋さんに預けてAGができない&面倒な整備や移植作業を多数依頼してきました。
その依頼作業及び点検結果を記述します。

依頼作業

① 名義変更

平日にナンバープレートと譲渡証明書をもって手続きに行くだけですが、結局バイク屋さんに依頼しましたw
今回は管轄が変わるのでナンバーが変更になりましたが。
惜しくもかすりもしない番号でした(;´Д`)
SC57の時は2929(肉肉)とか3156(サイコロ)とかでしたので・・・

② ハンドルクランプ移植

848EVOに装着していた、垂れ角0°のEVO CORSA製(DUCATI HIMEJI)のハンドルクランプ廃番商品なので848EVOから外して1098Sにつける2台脱着となり費用はかかりますが面倒なので依頼。

③ ドゥカティパフォーマンスのエアークリーナー

スリップオン装着時にエアー流入量確保の為、ドライタイプに変更。
既存エアークリーナーは12年経過しそれなりに汚れていたが問題なし、新規一転交換

④ デビルウインカー(クリアレンズ)

引取ってきた車輛のウインカーステーが折れていたので交換。
ハロゲン球なのでリレー要らずでコンパクトでコスパが良いのでモノだけ購入しAGが取り付け。TSTの専用リレーの出番がなくなりましたw
取り付けるとこんな感じです。

⑤ フロントアクスルスライダー

848EVOに装着していたのでそのまま移植まぁなくてもいいんですけどねw

⑥ スクリーン

引き取ってきた車輛にはスモークが付いていたので848EVOのを移植
オンボード映像を撮るのでクリアが良かったのと空力的に良さげだったので
未だにメーカーがわからないんですよね、ラベレッツァなのかな?

⑦ 内圧コントロールバルブ

TERAMOTO製が付いていたので移植。
848EVOにてずっと運用しており、現状スリッパークラッチの導入は考えていないので必要かと・・・。

⑧ クラッチレリーズシリンダー

848EVOからの移植。
クラッチが重たいのはしんどいですから。同時にフルード交換です。

⑨ O2センサーの栓

テルミニョーニS/O & ECU装着時に邪魔(空気抵抗にしかならない)なのでO2センサーを外した時の栓 なのですが、発注を忘れていたようで後日届く。

⑩ タンクパッド外し

前オーナーに剥がすのが大変と言われたので依頼しましたが、それほど剥がしにくいことはなかったようですが、まさかのガリキズ!
バイク屋店主「タンクパッド外したらキズがあったのでタッチアップしときました。 あるあるなんですよね~」

ジャケットのファスナー部分でタンクをゴリゴリした跡で結構な塗装剥がれが発見された。

聞いてないよぉ~。

あまりにも酷かったので気を利かせてタッチアップしてくれてましたが表面はデコボコのままです(-_-;タンクパッドあるあるです! また後日処理してからタンクパッドで封印しますw

⑪ ブレーキパッドとディスク330φ→320φへの移植

1098純正のφ330のセミフローティングディスクから

848EVO導入時早々に交換したBrembo φ320  t=5.5mmフルフローティング(リプレイス)に交換です。

Brembo(ブレンボ) ディスクキット SuperSport 749/999/899/959PANIGALE 208.9737.11

848にもつきますし1098にも


厚み5.5mmフルフローティングが安心感あり、しかし難なく移植・・・・とはいきませんでした。

左:1098S  右:848EVO
1098Sは330φと10mm外径が大きいのは解っていたので、ラジアルマウントキャリパーとステーの間のカラーを抜けばそのまま使えると思ったのではありますが、カラーを抜いたらボルトが5mm奥に入るのですがキャリパーステーに底付きしてキャリパーが固定できなくなりました。

そこでキャリパーの上、ボルト頭の間にカラーを移動させて組んだようです。後日848EVOのキャリパーボルトを発注しようとしましたが、なんと型番が1098Sのボルトと一緒なんです!
ということは848EVOのキャリパーステー(SHOWA)製は5mm長い状態でも付けられるだけの奥行きがあるキャリパーマウントステーってことになります。

ボルト底付き案件の対策についてヒアリングしたところ、

①特注で5mmショートのボルトをつけている
②純正カラーを移設して運用している
③キャリパーボルトのセンターだし目的でAELLAのカラーをつけている

などがおられました。
そのまま運用②しても問題ないので一応解決。

⑫ バックステップに換装

天災にて直立横転した影響でステップが押されてステップ取付け部フレームが奥に入る形で変形しブレーキペダルステーも変形。
ステップ取付け位置も内側に入っていてヒートガードとのクリアランスが非常に狭い。
さらにアンダーカウルにブレーキ機構が作動時に干渉する。
左に入って右に広がっている状態。 上から見て横一文字を0°とした場合、-3°程度でしょうか。
ヒールガードに“848”の刻印・・・これは致し方がないw

⑬ 点検整備

点検整備はショップオリジナルの車検対応+αのメニューで何項目もあるので問題のあった個所をアップします。

前後ブレーキキャリパーの清掃、揉みだし

全然清掃していないようでしたw
特に問題はないが放置状態が長すぎです(;´Д`)

コグドベルトの交換

前オーナーさんに聞いたところ「走行距離が少ない事とお客さんの乗り方なら交換しなくてもいいでしょ」ってお店に言われて納車以来12年以上交換していないそうです。

ベルトは2年もしくは22,000kmで交換が目安だそうですよ!

バイク屋店主「ベルトカバーを開けた形跡がないようですけど・・・」

ファッ!!(;´Д`)

早速ベルトを外してタイミング調整をすると・・・・
バイク屋店主「タイミング狂ってますけどw」←大騒ぎするほどのズレではないようでしたが・・・。
(ベルトも若干の伸びはありますが切れるほどではありませんでした。)
いったいどうやってタイミングベルトは大丈夫って判断したんだろうか?
1098Sを前回車検整備したお店はAGでも知ってる某有名店です。

怖いです(;´Д`)

バイク屋店主曰くそんな店はいっぱいあるようです。
見えないところもちゃんと点検整備してくれるバイク店でよかったなと。

水冷のパイプ

バイク屋店主「パイプが斜めに取り付けられてそのままですよ! 漏れた形跡はありませんが、斜めのまま形が付いてるのでそのままにしておきましょう・・・」

AG・・・・(;´Д`)

排気バルブのサーボモーターのナット

バイク屋店主「ナットがどこかに飛んで行ってありませんけど・・・」

AG・・・・(;´Д`)

確かにない! さらにボルトが思いっきり錆付いているので結構な年数が経っています。
これは右サイドカウル外したら一発目に目につくとこですやん!
まぁ要りませんけど、
バイク屋店主「適当なナットを入れときますねぇ~」

クラッチ

クラッチ板 1/3程摩耗、バスケット打痕及び偏摩耗無し
標準的な摩耗度で問題なし プッシュロッドのOリングのヘタリ交換
前オーナーさん丁寧に乗っておられたんだなぁと。

プラグ

色濃いめ=ガス濃いめ?特に異常燃焼した形跡ないが交換。

ラジエーター

104°超えでファンが回り、水漏れなし

その他、ベルトへのエアーインテークのスポンジが腐っていたりサイドカウルの断熱材?が腐りかけていて粉を吹いていて止まらないなど、いろいろとツッコミどころはありますが深刻なエラーは検出されませんでした。

車両は安価でしたが整備費用がまぁまぁかかりました。
まぁほぼ丸投げ+移植が多かったので仕方がありませんが・・・
そこでつくづく思うのですが、ここのバイク屋さんはスゲーなと。

モノの状態(機関)は凄く良いのですが、保管状態が悪かったので、カウルが擦り疵、ガリキズが多くて引っぺがすと全体的に鉄系は錆に錆びて汚れまくってました。

とにかくキチャないんです!

848EVOの場合は前オーナーさんが屋内保管されていたのかすごくきれいな個体だったのでそれと比較したので衝撃だらけでした!
結構やりがいがあります!

ロールアウトまで本気で磨き倒します!

続いては
・カウルをばらして補修
・各所錆部分の補修
・各パーツの移植
後はすべてAGマターです。

実はAG事故からいろいろあって腰を痛めてるので今は何もできないんですよね。
復活したら動きますけど・・・

春までネタは盛りだくさんです!

-DUCATI 1098S, DUCATI 848EVO, repair & maintenance