1098S メンテナンススタンドの導入と疑問点
2021/08/12
時は前後するが1098Sを引き取り、そのままバイク屋さんに点検整備に入れている最中、フライング気味にメンテナンススタンドの導入を検討。
848EVO用のスタンド導入時から片持ちスイングアームやステム穴径から、ほぼDUCATI専用となり、次期車両には使えない可能性とリセールが良くないので敬遠していたのだが、スタンドも次期車両の経費の内と捉えて思い切って導入に踏み切ることとした。
フロントスタンドの選定
848EVOのフロント用メンテナンススタンドは頂き物で、コストがかからなかったのだが、今回はそうはいかないのは薄々解っていた。
848EVOへのメンテナンススタンド導入時に調べた結果、848EVOはステムの中央に穴が空いているタイプであった。シャフト径は異なるようだが749R・848 も同型のフロントスタンドが使えた。
逆に916系・999・1098・1198は穴が空いていないので既存のメンテナンススタンドが全く使えない、新規導入が必要だ。
メンテナンススタンドと言えば J・Trip と思い込んでいるので早速適合機種を検索する。
J・TripでDUCATIで検索したら
DUCATI専用 フロントスタンド JT-113DRDというのが出てきたのだがすでに廃盤となっていた。
なんで~?
J・Trip のHPで適合検索を行うと
【JT-1132RD】 ユニバーサルフォークスタンド本体 @ 13,200円
【JT-1043A】 キャリパーステー受け(R/Lセット) @ 4,180円
がヒットした。
ラジアルマウントキャリパーのステーに引っ掛けるタイプのようだ。
現在某オークションなどに中古品は出回っていない。
新品で買う必要がありそうだ。
※類似品でフォークアップスタンドがあるが、フォーク直下に穴はあるが奥まった位置にボルトがあり間違っても刺してはいけないw
リアスタンドの選定
フロントスタンドと同様に848EVOに使用していたスタンドが使えないのでJ・Trip を検索
・【JT-136RD】 片持ちローラースタンド @ 16,500円
・【JT-135J】 片持ちシャフト(ドゥカティ41) @ 8,250円
2008年後期型なのでリアシャフト穴径が41φで上記が適合する。
(2007年初期型は43φシャフトなので要確認事項である)
某オークションではいくつか中古品が出品されていたが、シャフト径が異なることより結局スタンド本体しか使えない、また相場的に安いものでも1万円程の値が付くので新品を買った方がマシな気がしたので新品を導入することに決定。
某ショッピングサイトでポイント還元率が高い時期を選んで一気に発注することに。
総額はざっくり3.7万円程(プラス20%のポイント)
ちゃんと両端にベアリングも入ってますね♪
今回は気持ちよく新品でいきました。
スタンドの取扱いに関する疑問点
以前より疑問に思っていたことがあり思い切ってメーカーさんに直接問い合わせをしてみました。
質問① スタンドで立てたバイクにまたがってもよいの?
レースでスターティンググリッドに出走前のライダーがスタンドに立たせてタイヤウォーマーを巻いたバイクにまたがっているのを見ます。
なぜかわかりませんがほとんどの方がそうされていて、なんだかカッコよく見えるのですがやっていいの?
質問② スタンド本体のキズ防止処置
スタンドを上げ下ろしを繰り返すたびにスタンドの地面に接する部分の塗装が地面との摩擦や圧力で剥がれる可能性が考えられるのですが、その対策として接地面に養生テープもしくは薄いラバーなどを貼ってもいいの?
メーカーさんからの回答
以下要約して記述します。
回答① スタンドで立てたバイクにまたがってもよいの?
スタンドアップした状態での車両には絶対にまたがったり揺すったりしないようにお願いしております。
ただし、いままでの二十数年間で「スタンドアップし、またがっていたために車両が横転した」等の報告は一度も受けたことはありません。
あくまでもメーカーとしての立場上、お客さんの受傷のリスクを避けるための勧告としてお受け下さい。
強度的・耐久性に関しては製品に絶対の自信を持っております。
回答② スタンド本体のキズ防止処置
SS鋼管に塗装してあるだけの表面処理ですから、アスファルトやコンクリートの上でスタンドアップしますと、一発で地面との接触キズは入ります。
お客様によりキズ防止等の措置を施されてた場合、前後方向に緩い坂道で自走してしまう可能性があるので推奨しません。
キズ防止処置を施さずに使用したことによるキズによって生じた錆等が原因でスタンド本体が破損したり車両への影響がないものと考えております。
敏速かつ非常に丁寧に回答いただきました。
感謝しております。
強度に関して勝手に推察しますが工業製品として設計時に強度計算されているでしょうから(ボルトで4倍)少なくとも1t以上の耐荷重は見込んで設計されていると思います。
なので200kg超のバイクをスタンドアップさせてライダーがまたがってもビクともしないでしょう。
リアスタンドでいえば車種専用シャフトの段差部分に応力がかかるので熱処理技術がノウハウにあたるでしょうね。
他社スタンド本体へのシャフトの流用を防止するために設計変更をしたとかしないとかw まことしやかに噂されています。
キズ防止処置に関して、AGは養生テープの赤を買って
接地面に2重にテーピングして使用することにしました。
あくまで自己責任ってやつですが・・・巻いた跡がわからないくらい養生テープがマッチしておりますw
早速メンテナンスの為、スタンドアップして長期保管となります。
リアは非調整なのでシャフト穴にさしてスタンドアップ
フロントはキャリパーステー受けをステー中央に位置するように寄せてから一段アップしてスタンドアップ
やっぱスタンドアップさせるだけでアガりますよね。
さすがJ・Tripさん、買ってよかったです!
メンテナンスする以外に使える日はいつやってくるのか?というところですよね。
経過報告:前後スタンドアップしてから4か月経過しましたが、なんら問題ありませんでした。
そりゃそうですよねw