1098S アッパーカウルの補修 その名はプラリペア

2021/10/18

レギュレーターのレイアウト変更の影響でECU位置を変更したところ、カウルにメインハーネスが干渉してしまうという負の連鎖?と戦っていた最中、ふとアッパーカウルの内側に目をやるとエライことになっているではありませんか!

見て見ぬふりをしてたのに・・・(;´Д`)

ここまでくれば補修決定です!バラします!

補修方法の間違い?

AGの1098S導入当初は赤ボディなのに黒アッパーカウルが装着されていたことから後日ヤフオクで赤アッパーカウルを購入した経緯があります。

出品写真をよく見るとアッパー取り付け部分の3か所中左右2か所に補修跡がありました。

その時は、これしかなかったので仕方なく仕入れましたが、手に取ると硬化系の接着剤を少々とホットボンドをコの字のプラステー内外に充填しており、処理が雑だなぁと思っていました。

その時は多少グラつきはあるがついてるからしばらくもつかと思っていましたが、ロールアウトから2回走行後の作業中にアッパーカウル内側の左固定部に目をやるとホットボンドがボロッと取れてぶらぶらしており、肝心の接着部分が完全に外れていました(;´Д`)

仕方なくアッパーカウルを補修すべく右サイドカウルを外していくとラジエターサイドに白いものがべったりとついているのに気がつき手に取ると、ホットボンドが剥離しラジエターサイドに貼りついて溶けているものでした(;´Д`)

全然止まってないやんけ! クソが!!ヾ(#゜Д゜)ノ

さらにアッパーカウルを外すと同時にコの字ステーがコロンと落ちてしまいました。

2回しか走ってないのに。。。

完全に施工ミスというか溶剤のチョイスが間違っています。
そもそもステーだけ割れているのが理解できません。
憶測の域は出ませんが、事故車かなんかをバラす時に2か所ボルトを緩め忘れて引っこ抜こうとして割れたんでしょうか。
それを樹脂パーツの接着に適合しない硬化系溶剤で適当に接着してホットボンドでごまかす仕事ぶりから見て、ジャンク屋を生業としているようですが、処置も対策も素人同然かと考えます。

そういうのも含めてヤフオクは目利きが肝心でして、こりゃヤラれたなと思いました。
こういうこともあるのを想定していたので

どうということはない

のですけど

アッパーカウルの補修

アッパーカウルをキレイに外してじっくり補修とまいりましょう。
今回補修に使用するのはテールカウルサイドのガリ傷を埋めるのに使用した「プラリペア」の登場です。

これ秀逸でして、接着する母材と密着して硬化するため、例えばノートPCのジョイント部分(力のかかる箇所)の割れに使用し開け閉めを繰り返しても割れません。

前回は持ち主の後輩君にやってもらいましたが今回はAG一人でやってしまいます。
(なので作業中の写真はあまりありませんw)

作業手順としては

① プラリペアの溶液を適量注射針をセットしたスポイトで充填
(針の途中に穴が空いている特殊形状)

② 粉に溶液を一滴ほど落として、粉に溶液を吸わして塊を生成

③ 溶液を吸った塊を注射針で刺して取り出し対象物(接合部)に乗せる。

④ 乗せた塊に注射器から溶剤を垂らして塊を溶かしながら浸透させる。
(溶液塗布が多いと垂れてくるのでふき取りが必要。)

⑤ 5分ほどで硬化(25℃条件)し完成。

作業は少量ずつ繰り返すので慣れてきます。
粉に落とした溶液は硬化していくのですぐに注射針で刺して使わないと粉の中で塊が固まって後に出土しますw
臭いはキツイですが、効果は抜群!

AGのへたくそな施工で表面は凸凹ですがカッチカチに固まります!


硬化する分、たわみや靭性がなくなっていそうなので振動に対応できるのかは少し心配ですが、ホットボンドよりは100倍マシです!
早速前回よりもトルク高めにボルトを締めこんで完了です。
翌日確認してもガッチリついています。
近々中距離ツ-リングがあるので効果の確認をおこないたいと思います。

ロールアウトしてから10日足らずでドック入り(;´Д`)
やること多いよぉ~

性懲りもなく、また部品を買ってしまった。

入院期間の延長で特設ピットが常設化しています。
でも手間のかかる子はかわいいんですけどw

-DUCATI 1098S, GEAR, repair & maintenance