1098S Omega(オメガ) 909を添加

2022/05/04

整備の順序としては電装系の換装及びタイヤ交換に纏わるホイール脱着を完了させてからrollout前に最後の仕上げで取り掛かるはずでしたが、キャリパーからのフルード漏れで工期が伸びてしまったのでフルード漏れ検証中にやってしまいます。

導入の経緯

昨年のrolloutより3,000kmほど走ったところで、徐々にシフトの入りが悪くなってきました。
信号待ちなどの停止時はニュートラルに入りにくい現象が現れ、停止直前にニュートラルに入れないと面倒なことになりだしました。
通常であればオイル交換をしたらスカッと解決するはずなのですが、フィルターと共にシェルアドバンス15w-50に換えていくらかはマシになりましたが未だにシフトの入りがあまり良くない。

停止時に1速からNに入れ辛い状況。
3000km交換のところ4000km以上引っ張ってしまった影響でしょうか?
何のオイルが入っているかわからない状況でいきなり荒っぽい運用の仕方をしたツケが回ってきたのでしょうか?
いずれにしても対策が必要です。

オイル強化添加剤

ある日SNSを見ていたら何やら胡散臭い添加剤をDUCATIに入れているのを見つけました。

それはOmega 909というものでした。

中身は高粘度の液体をシリンジ(注射器)に入れてオイルを注入していました。
OmegaのHPを見ていたら9091000があるので2種の詳細を

Omega 909 オイル強化添加剤

オメガ独自の添加剤を含有しており、耐熱性・耐圧性・流動性を向上させ、なおかつ硫黄・塩素系の添加剤を使用していないので、カーボン等の発生を抑えエンジンのポテンシャルを最大限に生かします。

・添加量
湿式クラッチ車 : オイル全量の2~3%
乾式クラッチ車 : オイル全量の4~8%
※空冷車、油冷車、長距離ツーリング、耐久レースに。
ハーレー・BMW等のミッション・デフオイルや2サイクルエンジンのギアオイルにもお薦めです。

注)添加し過ぎるとエンジンの回りが重たくなりますので、乾式クラッチには4%がお薦めです。

Omega 1000 摩擦軽減剤

金属表面に強固な油膜を形成し、ミクロン単位の凹凸を埋め、摩擦・摩耗を抑えて潤滑特性を上げ、フリクションロスを大幅に軽減すると同時にエンジンレスポンスを向上させます。

・添加量
湿式クラッチ車 : オイル全量の2~3%
乾式クラッチ車 : オイル全量の4~5%まで
※スクーター、スーパースポーツ車、スプリントレースに。2サイクルエンジンのエンジンオイルにもお薦めです。

注)サーキット走行にご使用の場合、コーナー立ち上がりの加速増、エンジンブレーキの効きが弱くなりますので走行にはご注意を。

 

909はシフトフィールが良くなる記述が他のユーザーインプレで見受けられたので909を採用することに決定。
プラシーボ感は否めませんが面白そうなのでシリンジとともに購入

Omega(オメガ) 909 オイル強化添加剤

 

プラスチック製 注射器(シリンジ) 150ml

一度オイルを温めてから注入した方がいいようですが、整備中につき不動のまま添加してしまいます。

 

Omega 909 を添加

説明では乾式クラッチ車 : オイル全量の4~8%とあるので計算してみると1098Sのオイル全量は3.4Lなので4%を添加するとなると136ml必要となります。

Omega 909の容量は300mlなので半分ずつで2回使えるので添加量を150mlとし、オイル全量3.4Lに対しておおよそ4.4%としました。

推奨4%ですが誤差の範疇かと・・・

①エンジンオイルを抜く

オイル全量に対して150ml添加するにはエンジンオイルを150ml抜く必要があるのでオイル注油口からシリンジのホースを突っ込んでチューっと抜いていきます。

添加容量が150mlなので同容量のシリンジを購入したわけですが、延長パイプに

「一時性使用肛門管」

と漢字で書かれています。
使い捨ての肛門用なんですねこのシリンジw
そんなことはどうでもいいので作業を進めます。

ホースを奥に突っ込んで引っ張ると意外にスムーズに抜き取りができました。

ただホース内のオイル量は測れないので目盛り読み140ml程度の少な目で止めておきました。抜いたオイルはペットボルトに入れてきます。

②Omega 909 を注入

オイルを抜いたシリンジにOmega 909 を入れていきますが、やはり水飴のような粘度でオイルを切るのが難しいです。

入れてる様を撮影しようにも両手が塞がっているので諦めかけていたら後輩君が「AGがまたなんかいらんことしてる」と見に来てくれたので撮影を依頼できました。

凄い粘度なのが伝わりますかね?

150ml入れ終わったらホースをつけた状態で注入するのですが、粘度が高すぎて圧力をかけてもなかなか落ちてくれません。

そこで後輩君が「ホースつけて入れる必要あります?」

AGはハッとしてホースを抜いてシリンジで直接入れたらスムーズに注入が完了しました。

ためしにホースを突っ込んで吸い出したら2層に分かれており混ざりあう気がないようです(´Д`;)
温めないと混ざらないのでしょう。

さて効果のほどは?

効果

添加剤注入から1か月後にようやくロールアウトしました。

AG自体も5か月ぶりの乗車で以前がどうだったかよくわかっていない状況でしたが、十分にエンジンを温めてから何度かファンが回る程度までゆっくりと走行しましたがシフトの入りは良くなりませんでした(;´Д`)
停止時にシフトが入らなくはない程度にはなったような・・・?という状況です。

30kmほど走ったところでちょっと全開してみたのですが、エラー発生でテストは中止となりました。

またもや

重大インシデントの発生です!

今回はインシデントと言いたいだけではありません(;´Д`)
とりあえず安全な場所に緊急停止しました。

ロールアウト初日のテスト走行でいきなりトラブル発生です。
テストは後日ということで・・・

 

余談

シリンジを使ってオイルを抜いてみたのですが、オイルを入れすぎたときにも使えますねコレ

-DUCATI 1098S, GEAR