1098S メンテナンス&大改修 2024 part2 純正フルエキゾーストマフラーの取り外し

2024/10/27

オイル交換が終わったところで
1098Sメンテナンス&大改修 2024 part2
純正フルエキゾーストマフラーの取り外しです。

 

純正エキゾーストマフラーの取り外し

マニュアルはないので勘でやりますwww
先に言いますが
後半にエグいのが待ち受けています。・゜・(ノД`)・゜・。

・サイレンサーの取り外し

サイレンサー同士を結合しているボルトを外してから
サイレンサーバンドを外して、

マフラースプリングを外して
サイレンサーをグリグリして引っこ抜きます。(難なく終了)

AG的にここから先は未知の領域です・・・

・マフラーヒートガードの取り外し

3つのボルトを緩めて外すだけですが耐熱のためか金属製ではない水色のワッシャ(パリパリの材質?)が挟まれているのですが取り外しと同時にバラバラに砕けでしまいました(´Д`;)
車検時だけに必要なので取り付け時は鉄ワッシャで代用しますw

・排気バルブユニット(サーボモーター)の取外し

日本仕様の純正エキゾーストは車検時の騒音対策としてサーボモーターでバルブを閉じる仕様なので、ユニットごと外します。
バルブユニットのコネクターを外してから取付けボルトを外して、頑張ってワイヤーを外します。※エキパイ集合部側にワイヤーをつけた状態で
車検時に必要なので左右を間違えないように白マーキングしておきます。


難なく終了

・O2センサーの取り外し

コネクターを外して、センサーも外して栓をします。 センサーはつけっぱなしでもよいのですが取扱等で断線したら嫌なので念のため外しておきます。

難なく終了

・バックステップの取り外し

フレーム取付け部の2本のボルトを外してブレーキペダルロッドだけでぶら下げておきます。
これを外さないとパイプの集合部にアクセスしにくいからです。

・ホリゾンタル側(フロントバンク)パイプの取り外し

ホリゾンタル側のエキパイ(スタッドボルトのナット10mm)を外していきます。
DUCATIエンジンの排気口は楕円形状なのでスタッドボルトは二等辺三角形の配置で3本/気筒、ナットは銅製になります。銅製で馴染みやすく緩みにくいのがメリットですが鉄製に比べて柔らかくナメ易いので注意が必要です。
10mmソケット・ユニバーサルジョイントとエクステンションで取り外しができました。(難なく終了)

・エキパイ集合部(中央)の取り外し

ホリゾンタル・バーチカルそれぞれの接合部のマフラースプリングを外してから、パイプ集合部のボルトを外してワイヤーごと引き抜きます。意外とボルト止めしている箇所が少ない

難なく終了

※純正パイプはサイレンサーを接続する二股パイプと一体型になっています。

・バーチカル側(リアバンク)パイプの取り外し(超絶難関)

① エキパイヒートガードの取り外し

2か所あるうちの左側のナットを緩めますが途中からクルクルと共回りしています。嫌な予感(´Д`;)
右側2個目を外して裏返すとパイプ側のボルトステーの溶接が外れていました(;゜Д゜)

後に無事な方の右側ボルトに銅ナットのネジ山慣らしでグリグリしていたらボルト根元の溶接も外れました(;´Д`A ```

両方デストロイ!

ヒートガードを壊して外れたところで銅ナット3個を外すのですが、内圧コントロールバルブ(T-REV)が邪魔なので一時撤去します。

純正でも邪魔なので外したほうがいいです。

さらにリアブレーキのフルードタンク brembo S15(ストレート)は取付けボルトを外して横に避けておくことも必要です。
追加でトレリスフレーム内側にキズ防止の養生も推奨します。

 

② バーチカル側(リアバンク)パイプの取り外し

まずは上側


と左側

のナットは3/8工具の組合せでなんとか外せました。

最後の右側(車体右側から見て手前)ナットがなかなか外れません。
赤丸のコイツです!

というのも右側ナットなんですが

・エキパイが右下に垂れ下がっていてソケットが入りません(;゜Д゜)
・エキパイ側とナットのクリアランスがないのでメガネレンチが入りません(;゜Д゜)
・スパナを入れようにもくちばしが分厚いと仮にナットにかかって回しても、すぐにくちばしが干渉してほぼ回せません(;゜Д゜)

事前に情報をいただいていたので、10mmスパナのくちばしをディスクグラインダーでスリムにして臨みましたがくちばしが長くて10度ほどしか回せませんでした。

さらにトレリスフレームが邪魔してレンチの可動域が狭くなるのでショートスパナが必要です。
標準15°のスパナ角度では銅ナットにかかってもほとんど回せないので、スパナをハンマーでシバいて角度を付けましたがどうにもこうにもかかりません。
この一か所に1.5時間ほど格闘しましたがここでタイムリミット。

後日、角度付きのスパナを買いに走りました。

トネ(TONE) 薄型スパナ DSTO-10 二面幅10mm

いわゆるアングルスパナというやつで
75°と15°の両方10mmの全長100mmショートの変わり種です。
しかも3mmと超うすタイプですwww

後日これを用いて下側から75°のスパナを入れたら何とか入って少しだけ回すことができました。ピッタリフィット!!

ここから15°側で100mmのショート長さを利用してフレーム内側からえっちらおっちらとちまちま回して1時間かかってやっとこさ外せました。

銅ナットなのでこんな状態でも手で回せません(;´Д`A ```
ようやく外れました・・・

もう汗だくです(;´Д`A ```

これで純正マフラーのすべてを外すことができました。

内圧コントロールバルブ(T-REV)の清掃

オイルを含んだ気体?がエアークリーナーボックスに帰るので当然ながら油汚れでキトキトになっていました。

別売りの専用ソケットで取り外してから中身を観察。


装着してから3,000km程度なので油分が固着しているような箇所はそんなになくパーツクリーナーと爪楊枝でこそぐ程度で綺麗になりました。
また専用工具でグッと手締めしてから装着です。

1個のナットに手こずりましたので
DPフルエキ取付けは次号で・・・(;´Д`)

-DUCATI 1098S, GEAR, repair & maintenance