1098S brembo 新カニ リアブレーキパッドの交換
2022/02/18
冬眠中のタイヤ交換でホイールを外している間にメンテナンスです。
前置きしますがAGはサーキット走行や真剣に走るときはリアブレーキを使いません。
AGのスキル自慢ではなく単に使う余裕がないだけで、フロントのみでの制動は本来邪道と考えます。(寝てない自慢と同義かと・・・w)
リアブレーキはコーナー侵入前の制動時にリアを使ってからフロントブレーキを使うと姿勢制御に役立ちますし、低速コーナリング時のレーンチェンジや補正などで使用するのが通常かと思われます。
また制動力の小さな車両の場合は制動力付与の意味合いも含みますのでCRF250Lでは多用します。
というわけで必要がないと言っておきながら1098Sのリアブレーキパッドを交換(アップグレード)しますw
なぜリアブレーキパッドの交換をするのか?
単純に安いパッドが見つけただけなんですけど・・・w
paypayフリマで旧型のDAYTONA GOLDEN PAD 品番68276 が3,200円で出品されており、1,000円OFFクーポンで2,200円になったので飛びつきました。 旧型とはいえ定価の半額以下です!
その他DAYTONAパッド、特に赤パッドはCRF250Lでも実績がありディスク攻撃性が低いのでリピートしており、ゴールデンパッドも”ディスク攻撃性が低く、扱える高性能”と謳っているのも理由の一つ。
AGからすれば純正よりも少し効きがいいくらいで姿勢制御ができれば十分なんです。
リアブレーキパッドの交換
ホイールを外さずともでできそうですがホイールを外した状態で交換を実施します。
まずはキャリパー本体を車両に固定しているボルトを外していきます。
トラブル発生(;´Д`)
事前にリサーチしたので外すべきボルトは判っていたつもりなのですが、実機を側面からみての少々やり辛い姿勢での作業ということも影響してか手前にあったHEX5mmで緩めるシルバーのボルトを緩めました。
緩めてもキャリパー本体が外れそうな気配がなかったので作業を中止して考えたところ、この度緩めたボルトは“キャリパーボディのアッセンブリーボルト”と判明した為、すぐさま締め直しました(;´Д`A ```
俗にいう新カニキャリパーは2ピース構成なのでアッセンブリーボルトが存在します。
ボルトを緩め切ったらキャリパーが割れてオイルが漏れる可能性がありましたが締め直して1日経っても漏れている様子がなかったので再度規定トルクで締め直しておきました・・・(-_-;)
アッセンブリーボルトの締め付けトルク
本アッセンブリーボルトはパーツリストにもサービスマニュアルにも締め付けトルクの記載はありません。
それはキャリパーASSYだからだと思います。
焦ったAGはSNS上に情報を求めて諸先輩方のアドバイスを頂戴し一般トルクの22Nmで締め付け難を逃れました(;´Д`)
キャリパーを割るとゴムシールでオイル漏れをブロックしているので交互に慎重に締め付けました。
AGの感覚なのですがキャリパー本体の取付けボルト(締め付けトルク25Nm)よりも若干軽い力で緩んだので25Nm以下で締まっていることが予測していましたが間違っていなかったようです。←それがどうした?ってやつですが(;´Д`)
AGのポンコツ整備スキルが露呈されてしまいました(;´Д`A ```
なんとかトラブルを回避した後ようやくキャリパーを外していきます。
①キャリパーボルトを外す。
HEX6mmで緩める8mmのボルトを2本緩めるとキャリパーが外れます。
今度は大丈夫w
②パッドピンのCリングを外す
パッドピン先端にあるCリングをラジオペンチで外します。※小さく紛失しやすい上に向きがあるので注意が必要。
③パッドピンを外す
NISSINキャリパーのようにHEXボルトではなくbrembo新カニキャリパーはストレートピンの頭下に球状の割ピンがあり、Cリングと割ピンでパッドピンの抜け止めとしている構造となります。
パッドを押さえているバネも効いていてピンが抜けにくいですが、AGはラチェットの樹脂製ハンドル部分で先端からコツコツと叩いてパッドピンの先端が埋まるまで押し込んでからウォーターポンププライヤー(アンギラス)で割ピンが穴から抜けるところまで出してからペンチで引っこ抜きました。
ピン抜け強度は意外に固く、ウォーターポンププライヤーで直に挟むとキャリパーに疵が付くのでウエス等で養生が必要です。
AGは養生せずにガリガリと試行錯誤しながら抜いたのでキャリパーボディにキズが付きました(;´Д`)
↑これなら樹脂パッドがついているので安心かもですw
AGはあまり気にしないタイプなので問題はなかったのですが・・・
ピンを抜くと同時に押さえバネとパッドが外れます。バネにも向きがあるので記憶しておきます。
※作業は右側から
ピンを抜いた後に気がついたのですがホイールを外しているので車体右側から作業した方がやりやすいです。
④キャリパー清掃とグリスアップ
使用頻度は低いですがメンテナンスせずに長年経過していたので、ブレーキペダルをポンピングしても2ポットなのに片側しか動いてくれません(;´Д`)とりあえず片側だけ十分ストロークさせてからパーツクリーナー等で洗浄後にグリスを塗布してハンドパワーで引っ込めます!
次は引っ込めたグリスアップ済みのピストンを手で押さえながらペダルをポンピングして動かないピストンを引き出して清掃+グリスアップを行います。
このあとポンピングすると両ピストンが均等にストロークするようになりました。
⑤パッド交換
純正パッドはほぼ摩耗していませんでしたがゴールデンパッドに交換です。
DAYTONAデイトナ ブレーキパッド ゴールデンパッド 68276brembo 2POT カニ 幅広タイプ/ R リア用 デイトナ製
【デイトナ ゴールデンパッド】
ストリートUSEとしては最高峰のシンタードメタルパッドです。
効力、耐久性、コントロール性、低ディスク攻撃性を高次元でマッチングさせました。
シンタードメタル系パッドによく見られる唐突に効力が上がりコントロールしにくい部分を無くし、しっかり握ったときには業界最高峰の0.7μを実現!
絶対的なストッピングパワーを確保。
純正パッド製造メーカー製の高い品質と信頼性。
これだけの高性能パッドをデイトナだから出来るリーズナブルな価格で提供します。
だいたいは有名メーカーのOEMですよね。
そしてなんの苦も無くポン付けですw
今回パッド残量があまり変わらない=ストローク量も変化ナシと判断しタンク液量の調整は今回実施していません。
仮にパッド残量が少ない状態でタンクの油面を上限近くに設定していた場合、新パッドを入れるとフルードが溢れる可能性があるので注意が必要です。
⑥パッドピン挿入
新パッドを装着しバネを取り付けてからパッドピンを挿入します。
最後が固いのでウォーターポンププライヤーで押し込みます。
⑦パッドピンのCリングを取付け
向きに注意しながらラジオペンチで挿入します。
⑧キャリパーボルトの締め付け
キャリパー本体を所定の位置にセットしてからボルトを25Nmで
締め付けて完了です。
使用頻度が少なくディスクローターも偏摩耗していなかったのでパッドの面取りは不要と判断しましたが今思えば面取りくらいはしておけばよかったな思っていますw
今回も軽微なトラブルに見舞われサクッと完了とはいきませんでした。
さてフロントはどないしょーかなー?