CRF250L 持病! カムチェーンテンショナーが逝く&パワーボックスの修理 2019.11

2020/10/08

848EVOでのサーキット走行に纏わる付帯設備のスタンドとタイヤウォーマーを揃えて、今週末に控えたショートツー最終日の前日それは起こった。

走行中エンジンから異音と振動

朝の通勤19時間残り5分の走行中にマフラー排気音+ガチャガチャという騒音が聞こえてきて異常な振動を感じた。
信号待ち時にアクセルをアオってアイドル状態にしても異常音と振動に変化なし、その後発進して従来通り全開したら高回転域の伸びがもたついているように感じた。
ガチャガチャいうがエンジンが止まるわけでもなくそれなりに走るのでそのまま出社。

異音の原因

道中も原因を考えていたのだが、2年前に導入したSP忠男のパワーボックスの溶接が外れて排気漏れを起こしているのか?と思い、到着後に目視点検するが溶接が外れている気配がない・・・

その日の夕方、フロントパイプ(パワーボックス)を純正に戻して変化を診てみることにしたのだが、純正フロントパイプが見つからない。
当時あまりにも錆びや劣化が進んでいたので元に戻すことはないと判断し廃棄した可能性がある。
仕方なく純正に戻す案を断念して再度バイクを確認してみた。
触診では溶接外れを確認できなかったのでマフラーヒートガードを外すべく向かって左側のボルトを緩めにかかるとボルトは止まっているのにヒートガードがカチャカチャと前後に動くではないか・・・
左側のボルトを緩めるのを止めて右側のボルトから外すとヒートガードが外れてしまった。

ヒートガードを見たら、左側のナットステーの溶接が外れていることが判明。
溶接外れの箇所を診てみても排気漏れは見つからなかったのでエンジンをかけてみる。
今朝と同じガチャガチャ音がしたので発生源を辿ってみたらシリンダー内部からだと判明したのですぐさまエンジンを停止。

その日は、自走での帰宅は状況を悪化させる可能性が高いのでバイク屋に電話をと考えたが今日は生憎定休日。
しかたなくネットで同機種の故障や持病を検索したら、

カムチェーンテンショナーの故障

にたどり着く(-_-;)
動画で音を聞いたら酷似していたのでほぼこれで間違いはないなと。
情報を収集してみるとパワーボックスの溶接外れは知人のもので発生しており、カムチェーンテンショナーの故障も持病のようなものらしい。
その日は自走を諦めてCRF250Lを置いて帰ることに。

その影響で週末に控えた848EVOでのショートツーが行けなくなってしまった。
というのも848EVOは自宅から10kmほど離れた貸しガレージに保管されている為、そこにはバイク(CRF250L)で向かって車輛を入れ替える必要がある。
ガレージには最寄駅からアクセスが非常に悪いところで車を停めるところもないので
CRFがないと848EVOにも乗れない
といった現象が生じてしまう。

自宅マンション駐車場がセキュリティ上問題があり別でガレージを借りて848EVOを保管しているのでこういうときは不便を感じてしまう。

CRF250Lの持病は他にもある

CRF250L導入初期にあった「減速時にアクセルOFFしクラッチを切ったらエンジンストール」も有名な話で同型エンジンのCBR250Rと同じくECU交換とプラグキャップの交換で発生頻度は減少するが気温が下がるとたまに顔を出す。
これは止む無しとして付き合いを続けている。

これはリコールでした。

部品の発注

さて、原因はほぼカムチェーンテンショナーということが解ったのでバイク屋に丸投げを考えたが、引取り→部品発注→修理の流れなのだが時間とコストがかかるのでここは一か八かで自力で直すことに決定。
早速webikeで純正パーツを漁る・・・・

①HONDA 純正部品リフターASSY.,テンシヨナー 品番[14520-KZZ-901] 価格(税込) ¥3,939②HONDA 純正部品カ゛スケツト,テンシヨナーリフター 品番[14560-KGH-900] 価格(税込) ¥260

まぁまぁお手軽な値段であったので、ガスケットもセットで発注

以前はwebike → パーツリスト(CRFは海外サイト) → Webike上で見積り依頼 → メールで見積り到着 → 発注
という流れであったが、今はWebike上で見積り依頼ボタンを押すとその場で見積もりが表示される仕組みになっていた。 そこで必要な部品をチョイスして発注と劇的に進行が速い。
おそらく国産車に限りなんだろうけど。

届いた部品を確認=破壊?

5日後部品がそろったので早速開封。
カムチェーンテンショナーは外側から見える部分になにやらプラ製のツマミがある
ツマミを抜いてみる・・・ガチャ
テンショナーのプッシュロッドが伸びきってしまった(-_-;
ネットで調べたらプラのツマミが入っている箇所の中にマイナス目が切ってあるのでそれをマイナスドライバーで右に回すとロッドが下がるとあったが、うんともすんとも動かない。
なんかやらかしたような気がしたので、非分解機構と解っていながらC型のロックピンを外してしまう。
幼少の頃からの分解癖がでてしまい結果バラバラにしてしまったw
プッシュロッドの中にボルト、根元に巻バネ(ぜんまい)がついており、ボディの切り欠き部分に引っ掛けて
バネが広がり回転する→ボルトが回る→プッシュロッドが伸びるといった機械式ということが理解できた。
テンショナー=バネにより一定の力でカムチェーンを押し続ける機構
そこまでは良かったが、問題は組み付け。
巻バネを手て巻いた状態でホールドしてからボディ内の切り欠きにバネを引っ掛けてバネごと入れてフタを閉めなければならない。
何度も失敗したのでキレて捨ててしまいそうになったが、なんとかアッセンブルに成功したのと同時に非分解である意味を体感できた(-_-;
なので分解はお薦めできない。←しないかw

修理に取りかかる

テンショナー部本体はむき出しになっており8mmのボルトを2本緩めるだけで外れるが若干工具が入りにくい。
 ササッと取り外し完了、若干油がついていたが綺麗なもんでした。
取り外したテンショナーはプッシュロッドが下がったままで動かない。 バラしてみるとボルト根元の巻バネがポッキリ折れてボディと縁が切れていた。
 そりゃ動かないはずだ。

というわけで新品テンショナーのプラのツマミを抜いてシリンダーに挿してみる・・・納まらない(-_-;
プッシュロッドがカムチェーンのガイドレールに奥当たりしていて完全にささらない。
ロッドを下げた状態でプラのツマミで固定した状態で挿入するのが正しいようだ。
(購入したガスケット、そしてボディのロッドストローク調整機構のボルト穴の周りに付けるオーリングは流用)

気を取り直してツマミが抜けないように挿入
してボルト締めしてからツマミを抜き一気にストロークさせてからボルトで封入して完成。
エンジンをかけたら例のガチャガチャ音は消えていつも通りの音になっていることを確認し終了。

パワーボックス(フロントパイプ)の修理

パワーボックスのボルトステー溶接外れの修理検討を行う。
知人情報ではパワーボックスを固定している溶接が外れ、BOXが脱落した経緯があった為、当初はそこを疑ったが、結果的にステーの溶接外れだった。

ステーの溶接はパイプの肉厚が薄く素人では無理なので、SP忠男ではなく普段より交流のある某マフラーメーカーさんに事情を説明し修理してもらう約束を取り付けた。
後日訪問したら速攻で溶接完了。 右のヒートガードステーとマフラーステーもきれいに補強していただいた。


さすがはプロ、溶接がキレイ。

とまぁ今回の一連のトラブルは10日ほどで対処が完了。
購入から7年目4.3万キロでの故障。
本トラブルは5000km以内でも発症している事例があるので、酷使しているわりには長持ちしたほうかと。

初期クレームから大きな故障は無かったが、今年に入ってジェネレーター故障に引き続きカムチェーンテンショナーときた。
まだまだいけそうだとは思うのだが、エンジンの合わせ目からのオイルにじみも日に日に増してきている・・・・。

-GEAR, HONDA CRF250L, repair & maintenance