そのDAINESE 本物?偽物?

2020/08/25

ブログ名であるD-EVOにも込められていますがAGは自称DAINESE信者ですw
25年以上もの間、数多のDAINESE製品を所有してきた実績があります。
しかしながらFUNであって、DAINESEの中の人でもプロの鑑定士でもありません。

購入に関しては、日本または海外正規店に訪問して購入、某有名海外サイトからネット通販、国内オークションサイトからも購入したりしています。
そんな中、最近国内オークションサイトからグローブの購入をきっかけにトラブルに巻き込まれかけたお話をさせていただきます。

DAINESEグローブの購入

国内オークションサイトに個人さんがDAINESE FULLMETAL D1グローブの新品を出品されていました。

FULLMETAL D1 Gloves
プロテクション(甲・ナックル)にチタン、表皮に柔らかいゴートスキンを使用したダイネーゼグローブのフラッグシップモデルになります。

現行モデルは DAINESE FULLMETAL 6となりますので2020年現在D1は旧モデルとなります。

FULL METAL 6の価格は68,200円します。
ここまでくるとジニアスさんのフルオーダーメイドグローブの方がお値打ちなのかもしれませんが。

出品価格は定価の半値以下とお求め安くなっていたのですが当時AGは軍資金がなかった為に入札を躊躇していたら他の方が落札していました。
数週間後同じ品名の商品が中古として出品されていたので価格もお手頃で状態もよく見えたので、前回落札し損ねた経緯もあり購入に踏み切りました。
到着したFULLMETAL D1は縫製もばっちりで程度もよく皮の質感もよかったのですが、残念ながらサイズが合いませんでした。
AGは普段のグローブサイズはXLですが、少し前にDAINESE FULLMETAL 6を試着した時には、Lサイズでちょうどだったので  FULLMETAL D1も同様で大きめと思い込んでしまっていました。
しくじりました。
というわけで、出品者さんには申し訳なかったのですが再出品することとなりました。

出品して間もなく”仮称 鑑定士”からご指摘を受ける

AGは本グローブが中古品であることから写真掲載枚数の上限を使ってグローブの外観状態の写真を掲載していたところ、すぐにコメントが来ました。
※コメント文を記憶している範疇で書きますが

鑑定士:「確認させてください。 グローブのタグにホログラムシートはありますか。」

鑑定士は、本物か否かの確認の為、ホログラムシートの有無を確認してきているようです。
そういえば最近のモデルはホログラムシールがついてるものがあるよなぁと思い出しグローブを確認したところ、それはありませんでした(-_-;少し考えましたが無いものはないので正直に

AG:「ホログラムシートはありません。 本物だと聞いて購入したのですが・・・」

AGのコメントにかぶせるように

鑑定士:「ホログラムシートのないものは偽物です。 ダイネーゼ本店に確認済です。」

ものすごく高圧的で正義感に満ち溢れたコメントをいただきました(-_-;

このコメントにやられたAGは

AG:「ご指摘ありがとうございました。 出品を取り下げます」

とコメントを残しAGは出品を取りやめました。
現物はAGの見立てですが外観上凄くクオリティが高く見え質感もいいので偽物には見えません。
というかこれだけのクオリティならサイズさえ合えば偽物でもいいかなと思ってしまうほどですw

ちなみにホログラムシールはこういうものです。

しかしこのままでは自称ダイネーゼ信者の名折れです!

大袈裟ではありますが自称ダイネーゼ信者の威信をかけて、このグローブは本物か否かを調査していきます。

調査 part1 ネット検索

①DAINESE正規店のブログ
FULLMETAL D1のコピー品に関するもので、縫製は酷く、プロテクターの止めビスは隆起しているし表示されている文言もおかしく一目でわかる事例でした。
しかし本物の商品タグの写真からホログラムシールの添付がありませんし、その記述もありませんでした。
この書き込みは2014年のものでしたのでそのころからFULLMETAL D1は販売されていたことが解ります。
掲載対象の偽物は酷すぎて参考になりませんが、本物のホログラムシールの添付が確認できないのはD1は最初から添付されていないのか?

②個人ブログ
高価なDAINESE製品をいくつもお持ちの方のようで、実際にコピー品とわかって入手されて違いを報告されていました。
さらに、国内のネットオークションなどで販売されているダイネーゼ製品は9割が偽物と断言されています。
見分け方は簡単でタグにホログラムシートがないものはすべて偽物であるとしています。

国内ネットオークションに出回っているものの9割は偽物 ← 賛同できます。
コメントの日本語がオカしかったり形状などが微妙に異なるものが激安で出品されていたりします。

仮称鑑定士は、この情報に踊らされていたのか?

調査 part2

①Dainese Japanへの問合せ
ネットで購入したものですがダイネーゼジャパンに聞いた方が信憑性が高いのでeメールにて問い合わせをさせていただきました。
回答は以下の通り(原文まま)

平素よりDainese / AGV製品をご利用いただきまして、誠にありがとうございます。
Dainese Japanでございます。
大変恐れ入りますが、ご購入を頂きました「FULLMETAL D1 LOVES」の真贋につきましては、弊社でもわかりかねますことをご了承くださいませ。
また、現行で販売を行わせていただいているモデルにつきましては、贋物等の作成を防ぐ為にホログラムシールを添付させていただいておりますが、廃番品などの旧モデルに関しましては、在庫完売の為、確認ができずお答えすることができない状況でございます。
そのほか、ご不明点やご質問等がございましたらお気軽にお問い合わせくださいませ。

という内容。
正規店にて購入していないのでややぼやけた回答となっているように受け取れましたが、現行販売モデルにはホログラムシールが添付されているが旧モデルはまだ採用されていない可能性が浮上してきました。

調査 part3

①トレーサビリティ(Traceability)
本グローブはどのような経路で入手されたものなのか出品者に問合せを実施し最初に入手した方まで追跡調査を行いました。
結果として最初に入手された方は正規店にて購入した本物ということが判明しました。
当時出品中に同サイトにて真贋について問合せがあった為、正規店購入にもかかわらず現物を持ち込んで、そこからイタリアに確認して本物であるとの証明をもらっていたようです。

ここまでの回答をされるとAGとしては疑いようがないと判断しました。
実際出品されている時のコメントのやり取り内容と合致した内容だったので信用に値すると感じました。

調査 part4

①ホログラムシール(Hologram sticker)について
サンプリング数は少ないですが現在AGが所有しているダイネーゼ製品のホログラムシール添付状況を確認しました。
(全て確認するのは面倒なので抜粋です。)

無 → FULLMETAL D1 Gloves

無 → DRUID D1 Gloves

無 → CARBON COVER Gloves

無 → SUPER RIDER Leather jacket

有 → LAGUNA SECA4 Racing Leather Suits

やはり発売時期が古いものにはホログラムシールが添付されていませんでした。

FULLMETAL D1 GlovesよりもSUPER RIDER Leather jacketの方が発売が後なのにホログラムシールが添付されていないことから考えると、少なくとも3年以上前に発売された商品にはホログラムシールが添付されていないことが解ります。
※あくまで自己調査結果ですのでこの見解は絶対とは言い切れません。

 

結論(Conclusion)

上記調査より、贋作防止のホログラムシールは少なくとも3年以内に発売された現行モデルにつき、ホログラムシールの添付があるようです。
このことより

現行モデルにホログラムシールがない = 偽物(贋物)確定

ということが言えるのではないでしょうか。

しかしながらFULLMETAL D1 Gloves は旧モデルであることから

旧モデルにホログラムシールの添付がない = 偽物と断定できない

ということになります。

”仮称鑑定士”は脳科学でいうところの、脳は正義に溺れた「正義中毒」という依存症なのではないかと思いました。
その方もダイネーゼ愛好家だと思うのですが、ネットは匿名性が高いこともあり、間違いを正したい気持ちは理解できなくもないですが不確定要素がある以上、浅く確認した程度の情報をもって他人の出品物を偽物だと決めつけるコメントは出品者の信用を著しく損なう可能性があることより慎重に対応すべき事項だと思いました。

掻い摘んでいえば、偽物だと思う出品物ならばスルーすればいいんですよ。
うすっぺらな正義感は余計なお世話にしかすぎないのですから。

ネットオークションに出品されているDAINESE製品9割が偽物という認識の中、本物を見抜けないのであれば信頼できる正規店にて定価で購入すればよいことなのです。

改めて言いますがAGはDAINESEが大好物なんですw
しかしDAINESEは高価な商品が多い為、金銭的に余裕がないAGは今回のようにネットオークションにて購入する機会があります。
当然ながら偽物を掴まされるリスクは認識しており、その目利き、商品知識は予習したうえで臨みます。
その結果として本物をお得に買い物出来たらいいですよね。

9割は偽物でしょうが残り1割は本物が実在するわけですから・・・。

-DAINESE ダイネーゼ, GEAR