848EVO VENTURAキャリアの改修 2020

2020/09/15

昨年のVENTURA(ベンチュラ)ベースキャリアの取付け時に付属の専用ボルトのナット六角頭がテルミニョーニのサイレンサーに干渉して疵が入る事象に対して今年のツーリング前に対策品を製作して組付けてみました。

対策品の検討

・現状仕様の構成(VENTURA付属品)←車体側から

①応急スペーサーナット10mm厚+②ネジ長さ30mmスペーサーナット(全長87mm)+③キャリアステー(58mm)+④ボルトの構成となっており、
この②ネジ長さ30mmスペーサーナットの六角頭が諸悪の根源なのです。

サイレンサーにガッツリ干渉(-_-;)

・対策品構成←車体側から

①SUSパイプスペーサー(46mm)+②キャリアステー(58mm)+③ボルト(135mm)
となる。

 

・部材の購入

①SUSパイプスペーサー(専用ボルトナットの代替部材)

SUSパイプ  外φ15 X 内φ9 X 200mm : 1本
錆びにくいようにSUS304でφ8mmボルトが入る穴が空いていればいいのでφ9内径の物を用意。

③SUSボルト

SUSキャップボルト  全ネジ  M8X140 : 2本このボルトですべてを固定します

・オマケ : タンデムステップ取付け部のボルト:2本SUS

SUS キャップボルト  全ネジ  M8X25  2本
六角ボルトからキャップボルトにすると作業効率が向上します。

※特殊サイズのSUSパイプは、AGの知るところmisumiしかないんですよね。

加 工

半年以上前に部品はそろっていたが結局ツーリング2日前に加工を開始。
専用ボルトナットのシートレールへのネジ深さが30mmでスペーサ長さが約47mmなので①SUS304パイプの長さを約46mmに設定し旋盤加工し2本を用意、加工は後輩君がサクッと作ってくれました。

③SUSボルトは140mmのボルトにナットを仕込んでから135mmにカットして、ナットを緩めながらネジ山を形成していきます。
タップを立てるまでもない場合の簡易的ネジ切りです。
卓上グラインダーでゴリゴリと押し当てて適当な長さにまで削れたら、ベルトサンダーでバリを整えて完了。簡単なのでAGがやりました。

取付け

パイプスペーサー+キャリアステー+ボルトを共締めしていきます。
専用ボルトナットのようにいきなり干渉してボルトが回せないといった事態は回避できました・・・・が!
薄っすらとサイレンサーにスペーサーが当たってるんですよね~。取り外してみたらサイレンサーが擦れて白くなっていました(-_-;

前回よりかなり改善しています。←もうちょっと外径を削った方がいいのか?
作業はそのまま進んでいき、ほぼ組みあがりました!

後ろから見たら、キャリアフレームがマフラーバンドに当たっているではないか!思いっきり当たっているようではなく右だけちょっとだけ・・・(-_-;

昨年の取り付けていた“応急処置スペーサーナット10mm”を外しているので内側に寄ってしまったようです。
こんなところにも影響が出るのか・・・
その応急対策として2mm程度のワッシャを根元に入れてキャリアフレームを左右に回避させます。
しかし2mm程度ではあまり効果がありませんでしたが今回はここまでとしますw

フラットキャリアの接合部の専用ロックナットですが、回すのにちょっとした専用工具が要るのですが紛失したので、ヘキサゴンを突っ込んで回してみたらナメてしまいました(-_-;)
ムカッと来たので普通のSUSキャップボルトに交換です。最初からこうしておけばよかったと思ってしまう。

・オマケ : タンデムステップ取付け部のボルト:M8X25 2本

粛々と取り付けます。
これも最初からしておけば・・・

というわけで今年の改良品も少々改良の余地アリで取り付けが完了しました。前と変わらずダサいw

次年度の課題

① サイレンサー干渉対策
SUSパイプ  外径φ15 → φ13mmに切削
強度が少々落ちるでしょうが問題ないでしょう。

② キャリアステーのマフラーバンド干渉対策
5 or 10mmスペーサーを作ってキャリアステーに入れる

”VENTURAキャリアの改修 2021” で実施したいと思います。

たのんまっせ後輩君w

-DUCATI 848EVO, GEAR, repair & maintenance