1098S シフトがNに入らない問題 ⑤真因特定と効果の確認

2023/06/02

前回はシフトがNに入らない対策としてクラッチバスケットとフリクションプレートの手直しをおこないましたが、今回はその答え合わせをおこないます。

原因は
クラッチレリーズの動作不良?
クラッチ&バスケットの摩耗による動作不良?
のどちらなのでしょうか?

 

試 走(test run

クラッチ問題で迷走している間にDUCATIショップの朝走りの初回が目前に迫ってきたので整備が終わった1098Sをドックから出しました。

ちなみに作業後現場での確認(手回し)ではクラッチが切れてタイヤが回っていました・・・

私事ですが本日のメニューはドック入りした1098Sをガレージまで試走→収納して電車でドックに舞い戻りCRF250Lで帰宅するという儀式となります。

当日、上階のドックから降ろしてきて出そうとすると小雨が降ってきました(;´Д`)

通常雨天時は1098Sを走らせないのですが予定が詰まっていたので仕方なしにガレージまで向かいます。

おおよそ1か月ぶりに出してきたので1発でエンジンがかかりません。 なぜでしょうね?

小雨降る中、2度目のrolloutです。

走り出して最初の信号で停まろうと事前にNに入れてしまう。
もうすっかり”直前にNに入れる癖”がついてます(;´Д`)
すかさず1速に入れ直し停止してからNに入れてみます。

ゴンっと普通にNに入りました!(’∀’)

処置以前はシフトペダルがひん曲がるぐらい硬い結局Nに入らないことが多かったのですが、今回はやや硬めですがNに入ります。
道中も何度か停止してからNに入れたら入りました。

小雨の影響で1098Sに負荷をかけることはできませんでしたがおそらく組み間違いもないでしょう。

後日、DUCATI朝走りがあり峠などTOTAL110kmほど走りいろいろと試しましたが特に問題はありませんでした。

直ってるやん♪

 

結果(result)

シフトがNに入らない原因クラッチ&バスケットの摩耗またはスチールプレートの歪みによるクラッチの動作不良でした。

バスケットのアタリ面の段差というよりかはバリに引っかかて動作不良になっていたと推測します。
このバリのタガタ

暫定対策としてクラッチ・バスケット・スチールプレートの手直しでクラッチが切れたことからクラッチレリーズ不良ではないということが立証でき“対策その3クラッチレリーズの交換”をせずに済みました。

特に電子制御が入っていない、いわゆるアナログな機体の1098S
シッカリと考察して対処(整備)すれば、ちゃんと応えてくれる子なので買ってよかったと再認識。

クラッチ切れに関してキッチリとトラブルシュートした副産物としてクラッチ構造の理解がかなり進みました。

今回は考察中に焦って発注したクラッチ板とバスケットが揃う前に暫定的に解決したのですが、クラッチの切れが悪くなるのは時間の問題なのでその時がきたら交換しようと思います。
(バスケットの打痕キズを慣らすためにコーティング部ごと0.5mmほど削ったので耐久度が低下。)

 

クラッチリペア(暫定対策)費用

クラッチマスターカップ&ホース交換およびフルード交換

・brembo オイルタンク S15B取出し:45度 10.4446.50 \1,078
・brembo オイルホース 10cm B002 \320
・DAYTONA ホースクリップ ワイド φ10用 2個セット 91242 \188

 

クラッチ板&バスケットの手直し

・LOCTITE 243 10ml 1550211 [HTRC3] \1,100

・DUCABIKE乾式クラッチ用 SST 24753000 \5,720

・TONE インパクト用ヘキサゴンソケット19mm 4AH-19(1/2") \1,512

 

TOTAL:\9,918 (手作業・油脂類・既設工具はカウント外)

1万円ほどで済みました。

考察中に発注したクラッチ板とバスケットはというと

クラッチ&バスケット

SURFLEX S2343 Clutch Friction Discs modification kit €167.99+送料€20 = \30,325

Barnett Ducati Dry Clutch Basket 321-25-01812 $253.09 = ¥33,000

TOTAL:\63,325(※バスケットの送料関税除く)

今すぐ使わずに済みましたが国内で揃えると9万円ほどしたかもしれません。

 

記憶を辿ると

今回15,231kmでクラッチのリペアを実施しましたが、思い起こせばその兆候は2021年7月頃には出ていたと思われます(;´Д`A ```

ということは走行距離10,000kmから5,000km走行まで徐々に悪化していたわけで、よくもまぁそんなに放置したなと感心せざるを得ませんw

それにしても

乾式クラッチの寿命は短いです(´Д`;)

湿式なら3万キロ使ってもビクともしない個体はごろごろしてるのに・・・
無駄を削ぎ落し性能に特化したDUCATIならではでしょうか?

後日耐久度に関して「乾式クラッチはそんなもんですよ」といわれたので特に異常があったわけではないと結論付けられました。

それにしても毎年rollout前後にいろいろとトラブってないかと・・・?

・2021.04 rollout直後にレギュレーター故障(寿命)
・2022.02 rollout前にFキャリパーフルード漏れ(自らデストロイ)
・2022.04 rollout直後にオイルプレッシャースイッチ故障(寿命)
・2023.04 rollout直後でクラッチ動作不良(たぶん寿命)

 

走行距離 15,231㎞ ようやくリブートです。

-DUCATI 1098S, GEAR, repair & maintenance