1098S クラッチ プレッシャープレート・リテーナー・スプリング・ボルトの選定
2021/09/19
オシャレなオープンクラッチカバーを購入したはいいが、純正のねずみ色したプレッシャープレート&リテーナーに華がないのが気になってきた。
乗ってしまえばどうということはないのだが、見た目重視の派手なプレッシャープレートとリテーナーの導入検討に入りました。
※本記事は盆栽要素が多分に含まれているため ご注意くださいw
スリッパークラッチの必要性
乾式クラッチ装着のSBKのカスタムとしてリッチなカスタマーはスリッパークラッチを導入する傾向が強いように感じます。
レースシーンでも採用されており、現在の市販スーパースポーツにも標準装備されているので今どき当たり前のようです。
AGの薄っぺらい認識としてスリッパークラッチはコーナー進入前のシフトダウン時に落とし過ぎで高回転となり、エンジンブレーキが効きすぎてリアタイヤがロックするのをクラッチが滑ることで回避する仕組みだと理解しています。
NC35(RVF400R)のバックトルクリミッターと同じような役割でしょうか。
回転数を気にせずシフトダウンできる凄い機構だと思います。
しかしながらAGとしてスリッパークラッチは不要という認識です。
スリッパークラッチを不要とした根拠
① イニシャルコストが高い
STM ・ SURFLEX ・ Barnett ・ DUCABIKEなどのスリッパークラッチキットってエントリーモデルでも8万円~なので、とてもポンッと買える代物ではありません。
カバーも工賃も入れたら10万円は軽~く超えますよね。
そんなお金があるならラジポンマスターでも入れます。
そもそもAGはリッチではないので無い袖は振れません。。(*´Д`)
② ランニングコストが高い
過負荷がかかればクラッチが滑る機構上、ノーマルクラッチよりクラッチ板の摩耗度が激しい = 多用すると寿命が短いのでクラッチ板の交換頻度が増加すると考えます。
イニシャルコストが高いのとダブルパンチでAGの財布が焼き付いてしまいます ← 意味不明w
③ 適切なシフト管理ができれば不要?
従来848EVO(湿式ノーマルクラッチ)にてサーキット走行を行ってきた結果、スリッパークラッチが必要と感じたことがないのが理由です。
体験していないから必要性やありがたみが解らないだけかもしれませんが。
レースで勝ちにいくなら強い味方ですか、そのサーキットに見合ったファイナル(ギア比)を合わせれば、自ずとシフトスケジュールが組めるわけで、適切なギア・回転域で減速すれば、イレギュラーでない限りシフトダウン時にオーバーレブしてリアが滑ったりということはないと思うんです。
なので現在の今のAGには必要のないパーツだと考えています。
バイクショップ店主も③の理由で“必ず必要ではない”と言っていました。
AGは店主の信者なので激しく同意しますw
乾式クラッチのメリットは?
多少偏りがある意見かもしれませんが、細かい話 カバーをオープンにすることで冷却できるとか粉が排出できるとかクラッチ操作が軽いとかは湿式に比べてほんのちょっと優位性はあるようですが、しかしそれらは微々たるもんで世間のバイクの大半が湿式クラッチを採用しているところをみると乾式クラッチに分があるとは言い難いですよね。 環境にもやさしくないですし。。。
とある方の意見として“乾式クラッチは
カッコいいからに決まってるでしょ!”
詰まるところこれに尽きるのかなと・・・w
というわけで、AGは乾式クラッチ盆栽化を推進しますw
プレッシャープレートとリテーナー&スプリングを発注
クラッチをオープンにするので派手なリテーナー(6個ある丸いヤツ)が赤とかだったらカッコいいなぁと思って物色しましたが、どうせだったらスプリングも腐食が気になるのでめっき品かSUS製にしたいということで、リテーナーとスプリングセットを探したところ、AELLAでだいたい10,800円程度で販売されていました。
丸い板とスプリング6個セットでこの価格はナシ(;´Д`)だと思ったのでMJ氏に相談してみたところイタリア通販サイトの CARPI MOTO を薦められたので観てみると、Rizomaのプレッシャープレートがリテーナーとベアリングがセットになってお買い得だったので、CNC racingのクラッチスプリングとセットで発注しました。
プレッシャープレートも数多の種類がありましたが決め手はお買い得感と見た目ですw
① ZDM085G - Rizoma Clutch Pressure Plate color Gold : 107.99€
AGとしては
プレートがRED / リテーナーがBLACKが安くて欲しかったのですが売り切れでプレートがGOLD / リテーナーがBLACKしかなかったのでやむを得ず発注。
② MO140R - CNC Racing Clutch Spring kit ,color Red : 32.40€
REDしか在庫がなかったので他の色が選択できませんでしたが、装着した時、プレッシャープレートからちょっと出ているだけであまり見えないし、どのカラーでも純正よりも耐食性が付与されているので、何色でもいいやということで発注。
③ 送料 : 23.0€
TOTAL : 163.39€ は日本円にして送料含む21,118円でした。
国内でリテーナー×スプリングのセットで1.1万円程、プレッシャープレートはざっくり2万円くらいなのでお安く買えたのではないかと勝手に思っています。
今回MJ氏オススメの CARPI MOTO 過去に何度か購入した実績がありノントラブルだそうです。
支払いは銀行振り込みかクレジットカードのみですが問題ないでしょう。
今回発注したら同日夕方にはイタリアはジェノバから出荷され、翌朝にはDHLにて経由地?のドイツに飛んでました。
そして中国を経てOSAKAへ、そして佐川急便に引き渡され到着。
イタリアから自宅まで5日間での到着、ものすごく速い対応にビックリです。 FC-MOTOより断然早いですw
在庫アリだからかイタリア人の気まぐれかは解りませんが納期の振り幅はたぶん凄いと思います。
おそらく今回が異常に速かっただけでしょうけど。
関税はかからなかったが・・・(;´Д`)
自宅に帰ったら嫁さんが「なんかお金取られたで、1900円」と・・・(゚Д゚)ハァ?
何の名目や? と探したら段ボール箱の底に明細が!・輸入内国消費税等 800円
・立替納税手数料(消費税含) 1,100円
まだ取るんかえ! ってか立替料の方が高くてさらに税金までかかるんかえ!
結局、送料含む21,118円+消費税等1,900円=23,018円でした。
最後に消費税がプラスされお得感が薄らいだので同じ構成で日本国内で発注した場合の料金を調べてみると、
①ZDM085G Clutch Pressure Plate 約22,500円 +② MO140R - CNC Racing Clutch Spring kit 約6,600円で29,100円なので約6,000円程安いだけで、ざっくり21%OFFという感じです。
発売から年数が経過しており日本国内にプレッシャープレートの在庫がなかったのでこれはこれでヨシとしましょう。
モノはこんな感じです。
ボルトもゴージャスに
プレッシャープレートとリテーナー・スプリングを交換するのでコテコテついでにリテーナー固定用のボルトもSUS製の装飾性の高いボルトに変更します。
純正ボルトは採寸すると φ5×20 6本で普通形状でした。
前回クラッチカバー用のシュッとしたボルトを購入したTECH-MASTERさんから青い焼き色をしたSUSテーパーボルトを購入しました。
SUS M5×20mm P0.8 Taper head 焼きチタンカラー TB0125 121円×6個 726円+送料370円見た目重視のパーツでカッコいいですがチャラいです。
すべて装着すると
・スプリングボルト : ブルー
・リテーナー : ブラック
・スプリング : レッド
・プレッシャープレート : ゴールド
・クラッチカバー : ブラック
さてどんな音が鳴るのか楽しみです。