DAINESE X-TOURER D-DRYジャケット Thunder Gore-Texグローブ インプレッション
2021/12/29
昨年のCRF250Lでの転倒で
TEMPORALEジャケットと
CLUTCH EVOグローブと
ブーツが破損し昨年11月にグローブを今年3月にジャケットを個人輸入しましたが、骨折した状態で冬を越したため実戦投入することなく保管していました。
そして今年寒さが増してきた11月同時に投入することにしました。
※購入時に見た目のインプレをしたので内容は少々かぶりますがあえて掲載します。
DAINESE X-TOURER D-DRY JACKET
以下HP抜粋
素材・特徴
X-Tourer D-DRY® Jacketは、万能性、快適性、どんな天候にも対応可能なプロテクションが一体となった、類を見ない3レイヤーのツーリングウェアです。
一年を通していつでもライディングの旅をお楽しみいただけるアイテムです。
着脱可能でパッカブルな20.000mmのD-DRY®防水メンブレンは、高い通気性を発揮しながらも、雨の日にしっかりと身を守ります。
内側の保温性に優れたジャケットが熱を閉じ込め、ライディングしていない時でも単独でお使いいただくことができ、ライダーを暖かく包み込みます。
暖かい季節には、実用的な襟のフック、エアインテークとなる袖と胸元の4つの通気用ファスナー、背中のベンチレーションパネルが最適な温度を約束し、天候条件に関わらず快適性とライディングに対する自信を与えてくれます。
Daineseの安全基準は、強い衝撃を受けやすいエリアに施されたD-Stone™のインサートと、取り外し可能な肩と肘の複合プロテクターにより満たされています。
これでいつでもツーリングをお楽しみいただけます。
サイズは56 ブラック/レッドにしました。
検 証
X-TOURER D-DRY JACKET ですが、今回3レイヤーということでバラしてみますw
1レイヤー目
ダウンのレイヤーです。
見た目は薄手のダウンジャケットのような外観で、単体でフロントZIPが使用でき、両サイドにポケットもあり左胸には“DAINESE” のロゴがあります。単体で使えなくはないですが、タイトに作っていること少々丈の長さに余裕がないので単体での運用は難しいかなという印象。
2レイヤー目
D-DRY®防水メンブレンです。非常に薄い半透明ビニールのカッパみたいで単体で使えなくもないですが使わないでしょうw
ファスナーとボタンで締めることが可能です。
3レイヤー目
ジャケット本体です。
胸部左右2か所↓
上腕内側2か所
背中全体がファスナーで開閉でき↓
ベンチレーションとなります。
胸部内側には左内ポケット、前面腰部左右2か所にファスナー付き防水ポケット。
胸部内側左右にチェストプロテクターポケット、
背部にバックボーンプロテクターポケットを装備。
全天候型オールシーズン対応なので凝った作りをしています。
プロテクション
肩と肘は標準仕様のままで、
チェスト : PRO-ARMOR CHEST 2PCS(187615000101)
バックボーン : PRO ARMOR G2
をチョイスしました。
ダブルチェストはDOUBLE CHEST プロテクター(187608100101)を使いたかったのですがデカく分厚すぎで前傾姿勢がとりにくいと感じたので諦めました。
非常に面倒な仕様
3レイヤーの接合はファスナーではなくレイヤーの要所要所にあるループにボタン留めしていくタイプなので一体型にはなりません(;´Д`)
絶対やらなければいけないというわけではないでしょうが、レイヤーがそれぞれ独立しているのでジャケットを着る際にそれぞれを留める作業が必要です。
装着手順(中から)
1レイヤー目
①ファスナーを締める。
2レイヤー目
②ファスナーを締める。
③ボタンを留める。
3レイヤー目
④内ファスナーを締める。
⑤外ファスナーを締める。
⑥ボタンを留める。
完成なので計6回締めて留めて完璧な防寒防水対策が可能ということになります。
さらにAGの場合はこの上からRECON VESTを羽織ります。
7回アクションが必要(;´Д`A ```
大体のジャケットはファスナー+ボタンの2回の構成なのにその3倍手間がかかります。
厄介なジャケットを購入してしまった気がします(;´Д`)。
今回は1098Sでショートツーリングに着用しました。
朝寝ぼけている状態で計6回の締める留める作業はやはり大変(;´Д`)
違うファスナー同士を留めたり、ファスナーの連結が上手くいかずに壊してしまいそうになりました。
まぁまぁ寒そうだったのですが①②⑤⑥の組み合わせで十分かと思いすべて留めるのを止めました。
4つでも面倒です!
装着した感じ
レイヤーやプロテクションも増えてかなり厚みが増してしまいウェアというむしろアーマーという表現が適切かと・・・。
プロテクション効果は転んでみないとわかりませんが、先代のジャケットより防御力が格段に上がっているのが伝わってきます。
動きに関しては新品というのを差し引いても動き辛いです。 なんせアーマーですからw
これで1098Sの前傾姿勢のキツイやつに乗るわけですから無理があります。
しかもミドル丈ですし・・・
跨ってみます。
シート座面まで伸びたミドル丈で防寒性能の高さがうかがえます。
前傾姿勢なのでおなかがタンクにあたりますが、前面ボタンの全てがラバーコーティングされているので疵付きにくい仕様です。
しかし上から羽織っているRECON VESTはファスナーむき出しでタンクを攻撃するのでタンクパッドが必須です。
ハンドルに手を添えるとウェアの袖がかなり引っ張られ動きが若干阻害されます。
防寒性能
D-dryの上級グレードは凄いです。
薄手の速乾Tシャツ + 速乾吸湿ロンT + X-TOURER D-DRYジャケット
の構成で出発、早朝7時外気温Min 7℃(高速走行中は氷点下近くに達するか?)の条件でまったくといってもいいほど寒さを感じませんでした。
時間が経過し外気温が15℃を超えたあたりから汗ばんできたくらいです(;´Д`)
凄すぎて他の装備(パンツ・ネック・グローブ)もそこそこなのですが寒いと感じてしまうくらいでした。
以前は
速乾Tシャツ + 速乾吸湿ロンT + フリース + DAINESE TEMPORALE D-Dry WPジャケット
と1枚フリースが多い構成と同等それ以上の防寒性能かと思われます。
結論
X-TOURER D-DRYジャケットはその名の通りツアラーバイク用に設計された全天候型ジャケットであり、前傾姿勢のきついスーパースポーツには不向きですw
ガマンしたら使えなくはないですが・・・。
本来このジャケットは通勤快速のCRF250Lで使用するために購入したもので、オフロード車のような上体を起こして乗るバイクに向いています。
ドカでいうところのムルチストラーダやBMWのR-1200GSとかにピッタリなんでしょうね。
DAINESE THUNDER GORE-TEX GLOVES
CLUTCH EVO D-DRYグローブの後継としてTHUNDER GORE-TEX GLOVESを購入しました。
同じD-DRYで探せばよかったのですが、CLUTCH EVOの指先の合皮がベルクロで穴が空いた経緯もあって本革を主軸に探したらTHUNDER GORE-TEXになった次第です。
AGはジャケットの袖の中にグローブを入れるスタイルなのでショートタイプを使います。
X-TOURERジャケットは上腕内側にファスナー開閉式の長手のベンチレ―ションがあるのでファスナーを少し開け間口を広げてグローブを装着してからファスナーを閉じるとベルクロの調整が不要となるので便利です。
装着した感じ
防水ライナーがGORE-TEXに変わっただけといえば語弊があるかもしれませんが、内装はCLUTCH EVOと同様で肌触りが非常に良い生地です。
防寒性能
11月某日早朝7時 外気温Min 7℃でジャケットと同時に使用しました。
阪奈道路の頂上付近まであがると指先が少々冷たく感じられましたが、気温が15℃まで上昇すると汗ばんできます。
CLUTCH EVOよりは薄手ですが防寒性能は同等といったところでしょうか。
汗ばむと脱ぎ着が大変なのでクールマックスインナーグローブをつけると快適になります。
装備品がかさばり装着に時間はかかりますが衛生的かと思います。
これ以上の防寒をと考えるならグリップヒーターもしくはハンドルカバーをお勧めします。
操作性
はっきり言って悪いです。
これもCLUTCH EVOと同様に厚手のグローブ故ウインカースイッチくらいは操作できますがMP3プレーヤーのボタン操作は慣れが必要です。
防寒・防水・プロテクション・耐久性の両立を図るとおのずと高価な装備品になりがちですが、過去の経験から導き出した答えがこれなので致し方ないと考えています。
得も言われぬ安心感を覚えますがこればっかりは着てみないとわかりません。
CRF250Lに上記装備で通勤しているのはAGくらいでしょう。
日本で買うと127,000円を超えますね・・・
怖い怖い(;´Д`A ```
やり過ぎ感は否めませんが
AGはDAINESEが大好きです。